俳優ユ・アインが“率直発言”を恐れない理由「こんな奴、面白いと思うけど」【インタビュー②】

2018年12月04日 話題 #ユ・アイン
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【前編】俳優ユ・アイン、自分を取り巻く偏見について語る「以前は中二病と言われた」【インタビュー①】

俳優ユ・アインが自分の考えを語った。

1997年に韓国で起きた通貨危機の中を生きる人々の話を描いた映画『国家不渡りの日(原題)』で、ユ・アインは金融マンのユン・ジョンハクに扮する。通貨危機を予測し、これをチャンスにするため突き進むキャラクターだ。

以前の作品とはまた一味違う演技を披露したユ・アインに、映画『国家不渡りの日』と演技、そして人間ユ・アインについて聞いた。

――ユ・アインを語るとき、SNSの存在を欠かせない。SNSを通じてネット民と交流しているが。

「やはり僕もひとりのユーザーであり、コミュニケーションの意志を持っている。SNS活動は大衆と友だちのように接することができるので面白く、昨日よりも良い瞬間を過ごしたいという意思の発現だった。また、若手俳優として新しい試みもでき、新たなタイプの俳優をお見せすることができる。こうやって多様性を確保することを通じてもっと面白く、鮮明な目線でありのままの対象を見ようとしている。率直?僕は心無い言葉は言わない。こんな奴、面白いと思うけど(笑)」

――俳優として、ここまで率直に言うのも簡単ではなさそうだ。

「最初が大変なだけだ。そんな発言が集まって社会の多様性が築かれると思っている。SNSでの発言が話題になったのも、事件以上にいろんな選択の形だった。僕の仕事をクリエイティブにしなきゃいけないように、人間ユ・アインのキャラクターを作りたいと思った。周りを見渡し、関係を築く。お仕事以外では演技をしたくない。むしろ役者よりも役者っぽい人が多いと感じる。どうやってあんなに本心を上手く隠して生きているんだろう、と。俳優にとって、愛されたり多数のCMに起用されることは目標になり得る。だが、感動を与えるのが俳優の仕事だと思う。いろんな活動を繰り広げている点を、多めにみていただきたい」

――そういう自分の所信を守れる秘訣はあるのだろうか?

(写真提供=UAA、写真家キム・ジェフン)

誰も自分の人生を代わりに生きてくれないことと、ただ自分らしく生きたい気持ちだと思う。ただ、作品よりもそういう言動が話題になるのはジレンマーではある。セレブリティ文化を作ろうとはするけど、副作用もあるようだ」

――俳優活動のほかにも、アーティスト・グループの「スタジオ・コンクリート」を作って美術、ファッションなど、様々な芸術コンテンツを企画している。企画活動についてはどうか。

「事業だけではなく、クリエイティブなアイデアとそれをバランスよく成し遂げる状態を作っている。演技と性格がそう大きく変わらない。その仕事が、演技に対する新たな視点を与えたりもする。違う視点からの芸術的見解、ユ・サインという人物を作る大きな動力になっているようだ。名前だけを掲げ、しっかりと働かないのは避けようとしている。だからといって経営者としての役割よりは、もっとクリエイティブな仕事と交流をしながら、相乗効果を発生させようとしている」

――制作や、企画に関心はないか気になる。

「自分の目標でもある部分なので、ずっと考えてきた。劇映画の形を作るとしたら何があるかと思って考えたが、もちろん、自分の経験を最大限反映したい。脚本家の方とも相談したことがあるが、どんな話をすべきか悩まされていた。 僕が動けるうちにやってみたい。それが実現したら、これまで見たことのないユ・アインの心象風景を積極的に探求できる機会になるのではないだろうか」(了)

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