“激辛”韓ドラ『夫婦の世界』、原作『女医フォスター』との違いは?「大胆な脚色に注目」

2020年04月23日 テレビ #韓流ドラマ
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最近韓国で話題沸騰中のドラマ『夫婦の世界』(JTBC)は、2015年に放送された英国BBCのドラマ『女医フォスター』(Doctor Foster)を原作とする。

不倫・復讐劇という大きな枠は似ているが、『夫婦の世界』の場合、韓国人の情緒に合わせて細かい脚色が施された。

『女医フォスター』は、どのような脚色を経て『夫婦の世界』という“激辛”ドラマに生まれ変わったのか。

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まず、原作にはいないオリジナルキャラクター、キム・ユンギ(演者イ・ムセン)の登場だ。

彼は、主人公チ・ソヌ(演者キム・ヒエ)が勤務する病院に転勤してきた、バツイチの独身男。チ・ソヌの離婚過程を見守りながら、誰よりも彼女を憐れみ、好感を抱くようになる。

彼の登場は、“三角関係”を得意とする韓国ドラマならではの緊張感を漂わせた。夫や友人らに裏切られたチ・ソヌにとって一筋の光となった彼が、「チ・ソヌの味方になってほしい」と望む視聴者の声も多く見受けられる。

(写真=JTBC)

主人公チ・ソヌと、姑ぺ・ジョンシム(演者チョン・ジェスン)の関係も刺激的に描写された。

原作では、姑が主人公に対して申し訳なさを示し、睡眠薬の過剰摂取で自殺するという悲惨な最期を迎える。

しかし、『夫婦の世界』の姑は、息子イ・テオ(演者パク・ヘジュン)の不倫に目をつぶった上に、チ・ソヌに対して「一度のミスくらい許してあげれば」と助言。挙句の果てには「堅物の君と暮らす私の息子も苦労した」と、責任をなすりつけた。

それを聞いたチ・ソヌは「テオさんがドン底に落ちる姿を、しっかり見守ってください」と宣言するも、姑は間も無く病状が悪化して亡くなる。

ほかにも、イ・テオが息子の名義でキャッシングを利用し、不倫相手に高価のブランド品を与えたという設定なども新しく追加。その結果、韓国中が熱狂する“激辛”ドラマが誕生することとなった。

『夫婦の世界』は、回を重ねるごとに自己最高視聴率を記録し、話題を集めている。第8話ではついに視聴率20%を突破するなど、“国民的大ヒット”を記録中だ。

これからの展開は原作とどう異なり、どんな結末を迎えるか。『夫婦の世界』に世間の注目が集まっている。

(写真=JTBC)ドラマ『夫婦の世界』キービジュアル

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