新型コロナウイルス19の影響が長期化するにつれ、ファンの新しい応援文化が生まれている。
アーティストの場合、新曲を披露できる場が格段に減り、ファンと直接対面できない状況となった。制作発表会やショーケースは、すでにライブ配信が中心になっている。
さらに新人ボーイズグループMCNDは“ビデオ電話サイン会”を、ドラマ『キングダム』のキャストや歌手シン・スンフンは“ネット中継インタビュー”を行うなど、新しい文化を作り出した。
ソロデビューを果たしたEXOのスホも、4月12日に“映像ファンミーティング”を予定している。
スターに限らず、ファンたちもこのような現象に積極的に乗り出している。韓国芸能界においてすでに定着済みである地下鉄の電光掲示板を利用する応援文化も、このご時世にさらに活用され、スタートファンの窓口になっている。
東方神起の韓国ファンクラブ「カシオペア」は、デビュー17年目にして初のソロアルバムをリリースしたチャンミンのために心を合わせた。ソウルの主な地下鉄駅や東京などに応援の電光掲示板を設置したのだ。来る4月27日には東方神起の日本デビュー16周年を迎えるため、再び同じ方式の記念イベントを開催する。
SHINeeのファンクラブ「SHINee WORLD」も4月8日、故ジョンヒョンの31歳の誕生日を迎え、このようなイベントを行った。江南(カンナム)駅、合井(ハプチョン)駅、日本の新宿などに誕生日のお祝いメッセージが書かれた電光板が設置された。
その他にも多くのスターの電光掲示板での応援が相次いでいる。
また、寄付をするファンも増加した。BTS(防弾少年団)のファンクラブ「ARMY」は、ソウルコンサートの中止を残念がりながらも、新型コロナ19の感染防止のため寄付活動を進めた。BTSとARMYの名前で寄付された金額だけで4億ウォン(約4000万円)を超えており、実際に集まった金額はそれ以上と思われる。
オーディション番組『ミスター・トロット』に出演するイム・ヨンウン、キム・ホジュンのファンもそれぞれ力を合わせて1億4000万ウォン(約1400万円)、2億ウォン(約2000万円)の寄付を行った。元Wanna Oneカン・ダニエル、元フィギュアスケート韓国代表キム・ヨナ、人気トロット歌手ソン・ガインのファンも寄付に参加した。
芸能関係者は、「数多くのスターが、新型コロナ19克服のために力を尽くしてくれたので、ファンもそれに応える方法を探した。過去に比べて安定的で団結力のあるファン層が定着したと見られる」と話している。
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