韓国JTBCドラマ『夫婦の世界』(原題)に主演する女優キム・ヒエが、ドラマについて語った。
本作は、英BBCのドラマ『女医フォスター』(Doctor Foster)のリメイク版。夫婦が愛憎の関係に変わっていく過程を繊細に描いていく。第6話まで「19禁」(日本のR-18にあたる)指定を受けたことで、放送前から話題を集めた。
キム・ヒエは劇中、主人公チ・ソヌ役を務める。完璧な幸せを手に入れたつもりが、夫や友人らに裏切られてしまう医師のキャラクターだ。
【画像】R-18韓ドラ『夫婦の世界』妻vs愛人の心理戦、あなたならどっち?
自分の世界が嘘の上に築いた砂の城だったことに気づいた彼女は、夫に「地獄のような苦痛」を返すことを決意する。
ジェットコースターのように揺れ動く感情を自由自在に操るキム・ヒエには、放送開始早々、称賛の声が相次いだ。
そんなキム・ヒエが『夫婦の世界』の出演を決めた理由は何か。
彼女は「出演しなければ後悔しそうだった。何よりも脚本が面白くて、是非ともやりたいと思った。さまざまな感情を表現することが役者としての大きな課題だが、それがチャレンジでもあり、楽しみだった。幸せな気持ちで楽しく撮影に臨んでいる」と話す。
チ・ソヌというキャラクターについては、こう説明した。
「傷をたくさん抱えている。そこから来るトラウマもすごく大きく、はたして私がこなせるか?と思うほど強いキャラクターだ。ただ、彼女が覚える感情は、すべての人間に共通する感情なので、自分には理解できないと思いながらも可愛そうで同情してしまう。たぶん視聴者の皆さんも最初はハテナマークを浮かべるかも知れないが、それがある瞬間からエクスクラメーションマークになって彼女に共感するのではないかと思っている」
また、「リアルじゃなければ、偽物になってしまう」というモ・ワンイル監督の言葉とともに撮影現場での努力を伝えた。
「病院でのシーンは、本物のお医者さんの協力のもと、ささやかな部分も見落とさずに正確に演じようと頑張っている。強くて洗練された見どころになるような、最も最適な部分を探したい。社会的に成功した格好いい女性の姿を披露します」
原作となった『女医フォスター』は、英BBCの超話題作であり、秀作と評価される。原作との比較にプレッシャーを感じてもおかしくないが、キム・ヒエはリメイク版に強い自信を示した。
「負けない、という欲を出してみた。それが私の道理だと思う。あくまでも韓国の都会に住むチ・ソヌだけを考えるように頑張ったし、視聴者もそう見てくれると思う」
夫のイ・テオ役を演じる、俳優パク・ヘジュンの第一印象については、「田舎臭い感じ」と笑った。「気さくでユーモラスなところがあるので、そういう印象を受けた。イ・テオ役は、彼の年代の俳優には魅力的なキャラクターではないだろうか。イ・テオのキャラクターを見守る楽しみもあるはずだ」
キム・ヒエは、最も印象的だったシーンとして第1話のエンディングを挙げた。
「夫の浮気よりも、友人たちの裏切りのほうが胸が痛くて涙が出た。一人ぼっちになった気持ちだった。ハサミを手に持つシーンでは、これで夫を刺すのか?と次回が気になって仕方なかった」
たった2話で大ヒットを予感させた『夫婦の世界』。キム・ヒエは、「こんなに厳しく人間のドン底を見せるドラマは初めてのようだ。最高のスタッフが完成度を高めるために頑張っている。失望させないように最後までベストを尽くす」と述べた。
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