俳優チュ・ジフンの演技力が、『キングダム』シーズン2で輝いている。
チュ・ジフンは、2006年のドラマ『宮（クン）～Love in Palace』で、本格的に演技を始めた。以降、映画『アシュラ』『神と共に』シリーズ、『暗数殺人』などを通じて変幻自在な演技を披露し、忠武路（チュンムロ／米ハリウッドのような映画の街）を代表する俳優と成長。昨年からはNetflixオリジナルシリーズ『キングダム』で主人公イ・チャン役を務め、時代劇まで演技の幅を広げている。
3月13日から配信中の『キングダム』シーズン2は、最近、全世界を混乱に陥れた新型コロナウイルス19の事態を想起させる内容としても話題になった。
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チュ・ジフンは「とても心配だ。新型コロナ19の余波で映画界も打撃を受けていて、準備していた次回作にも支障が出ている。ただただ事態が安定することを祈る」と願いを伝えた。
シーズン1から“K-ゾンビ”ブームを起こした『キングダム』は、今回のシーズン2も韓国はもちろん海外のNetflix視聴ランキング1位を占めている。
チュ・ジフンも、キングダムへの人気について笑みを浮かべながら「SNSには『Netflixよ、シーズン3を早く出せ』という反応もあった。とても面白かった」と話した。
前シーズンとの演技の違いについては「少し能動的にやろうとした。前シーズンで受動的に動いていたなら、今回は直接経験して感じて、大事なものを守るために決断と決心を持って耐え抜く姿を表現しようとした」と説明した。
しかし、チュ・ジフンにとって安易な撮影ではなかった。激しいアクションや、大切だった人々を仕方なく殺さなければならないイ・チャンの感情を表現することは、難しかったはず。
チュ・ジフンも「キム・ウンヒ脚本家の台本は、面白くて簡単に読める。でも、演じるのは死ぬほど難しい」と冗談を言いながら「自分の手で大切だった人々を殺さなければならなかっだ。現場で演じながら困ったりもしたが、最善を尽くし臨んだ」と述べた。
続けて「溺れるシーンも大変だった。麻の服を着て撮影すると、思わぬ怪我をすることもある。大勢で撮影したため、1人が間違ったら最初から撮り直さないといけなかった。アクションも本当に苦労した。偽物の刀を使って安全に気を配って撮影したが、もしかすると皮膚が切れる可能性もあるので他の俳優に怪我をさせるかもしれないと、プレッシャーが大きかった」と付け加えた。
それでも仲間の俳優たちと演じながら、根気強くなったという。
「同僚たちはとても真面目で実力もあって、頼もしい。特に、キム・ソンギュは走るのがとても速い。実際の彼もキャラクターのように堅く芯が真っ直ぐな人だ。ジョン・ソクホは純粋な子。良い人柄が視聴者にも伝わっていると思う」と愛情を示した。
シーズン2のエンディングには女優チョン・ジヒョンが突然登場し、シーズン3への期待を高めた。
それについて「チョン・ジヒョン先輩のファンだ。やはりワンシーンで浄化されるほど圧倒された。そういう共演を期待する」と語るチュ・ジフンは、「シーズン3は視聴者の方々が望んでこそNetflixが動くので、『Netflixよ動け』とコメントしてほしい」と笑いを誘った。
キム・ウンヒ脚本家については、脱帽する。
「難しい話を簡単に書かれる。すごく難しいことを、情報のない人が読んでも理解できるように書いていた。アイデアに溢れていて、人間的にも豪快な人だ。はじめから主要人物が死ぬので『これからどう解決していくの？』と驚愕したが、“神ウンヒ”のあだ名は伊達ではなかった。文章そのものがスピード感があって面白い」
イ・チャンとチュ・ジフンの似ている点について「私は刀が使えない。怪物も退治できない」と笑いを取ったチュ・ジフンは、「デビュー当時『宮』を撮影しながら演技が下手だと悪口を言われたが、簡単には挫折せず今ここまで来た。歯を食いしばって耐えるところが似ている。あと、気が弱いところも」と答えた。
最後には、「演技に対する考えが広がっている。できる、できないではなく、作品を一緒に作っていく人の姿勢に重きを重点を置いている。撮影された自分を見て、それほど満足はしていない」と、演技について率直に語っている。
『キングダム』シーズン2とともに現在韓国SBSで放送中の『ハイエナ』を通じてお茶の間を盛り上げているチュ・ジフン。
「周りの人たちから連絡がたくさん来る。プレゼントを貰っている気分だ。俳優が観客に会える機会は映画の公開時期か、ドラマの放送時期だ。2つのドラマは同時には撮れないが、新しいプラットフォームができ、長編作品2つを一緒に楽しめるようになった。私も不思議で気分が良い」と、目を輝かせた。
チュ・ジフンが主演する『キングダム』シーズン2は、Netflixにて配信中。
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