サスペンス&ラブの『悪の花』でイ・ジュンギの魅力が生かされる!

2020年03月21日 テレビ #康熙奉コラム
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イ・ジュンギといえば、演じる主役の役柄がいつも異質だ。一筋縄ではいかない男を彼はずっと演じ続けてきた。

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2018年の『無法弁護士』もそうだった。

悲惨な過去を乗り越えて拳を頼りに法の世界で暴れまくる男を、イ・ジュンギが持ち前の強靱な体力で演じきった。

そして、彼の新しい主演作が『悪の花』に決まった。タイトルから引き込まれる。さらに、ストーリー設定も謎めいている。

イ・ジュンギが演じるのは残酷な過去を持った男だ。しかし、その過去を隠し通して偽りの夫婦生活を送っていく。

そうせざるをえなかったのは、残酷な過去を持っていたからだ。過去をあからさまにしたら生きていけない男……それが主人公のペク・ヒソンだ。

こういう苦悩を持った男を演じるときのイ・ジュンギには凄味がある。心の底に溜まった感情を表現できる俳優だけに、役柄が難しければ難しいほど真骨頂を発揮する。

しかも、そんな不可解な男の過去を暴こうとするのが、刑事になっている妻であるというところが、二重の恐怖を生み出している。

この妻を演じているのがムン・チェウォンだ。

彼女は、悪役から聖女まで自在に演じ分けられる女優だ。それだけに、イ・ジュンギと呼吸を合わせてどのような七変化を見せるだろうか。興味は尽きない。

「サスペンス&ラブ」が持ち味の『悪の花』は、ケーブルチャンネルのtvNで放送される予定だ。

(文=康 熙奉/カン・ヒボン)

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