K-POPスターがファンと会えない!新型コロナの影響で訪れた変化と、新たなファン文化とは?

2020年03月19日 話題
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新型コロナウイルスの余波により、韓国芸能界のファン文化も変化を迎えた。

感染拡大を続ける新型コロナは、生活全般を変えた。人と人との距離を置くことが求められており、韓国芸能界にもさまざまな変化が生じたが、その変化はスターとファンの間でも起こっている。

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スターとファンは直接会い、コミュニケーションをとるほど関係を深めるものだが、新型コロナによって、会う機会さえ作れなくなった。

ファンと会えないカムバック

ほとんどのK-POPアーティストたちは、カムバックをすると、午前中や日中にメディアショーケースを開いて新曲をお披露目し、感想を伝える。また、その日の夕方にはファンを招待して新曲を披露し、コミュニケーションをとりながら本格的な活動を開始する。

特にアイドルグループはほとんどが上記のようなプロセスを踏んでいるだけに、カムバックはファンが最も期待するイベントとなっている。

しかしK-POP界のスケジュールが全面中止となったことを理由に、ネイバーVライブなどの生放送を通じたコミュニケーションで満足しなければならなくなった。

最近になって歌手のイェジやホン・ウンギなどがメディアショーケースを行ったが、業界では時期尚早との指摘もあり、センシティブな問題となっている。

3月4日、ソウルでショーケースを行った歌手イェジ

すでにKBS2の『ミュージックバンク』、SBSの『人気歌謡』をはじめとする音楽番組も無観客で撮影したり、時には休止したりしており、ますますスターとファンが直接会う機会は少なくなった。

そんな実状に対して最近カムバックしたKARDは、「一生懸命に準備したアルバムなのに残念だ」と心情を吐露した。

3月17日のSBS MTV『ザ・ショー』で、完全体でデビュー初の音楽放送1位を占めたVICTONも、「アリス(ファン層の呼称)と早く会いたい」とコメントを伝えた。

「オフラインに勝るものはない」

音楽番組のスタジオ入りや公演会場からの帰り道に、メディアやファンが並んで見送るファン文化も、全面的に中断された。

音楽番組が無観客で撮影され、コンサートも行えずにいるだけに、それも当然かもしれない。

芸能所属事務所はその代わり、Vライブなどの生放送を最大限に増やし、オフラインで会えない空白を埋めようとしているが、簡単ではないようだ。

ある業界関係者は「ファンサイン会ができないため、アルバム販売量にも打撃が来ているのが事実だ。新人の場合、存在を知らせる機会さえない。複数の案を考えているが、オフラインに勝るものはないので、悩みが深い」と打ち明けた。

それでも、もはやただ待つというわけにもいかない。新しい方法も導入されている。

新人グループによる新たな試み

先立って新型コロナの影響でソウルコンサートが中止となったBTS(防弾少年団)のファン層、ARMYは、悲しみを寄付活動へと変えて良い影響を与えており、新しいファン文化の先例を残した。集まった金額だけで、数億ウォン(数千万円)に達する。

ファンサイン会にも新たな変化が生じた。

ファンサイン会は対面で行われるだけに全面中止された状況だが、新人ボーイズグループMCNDは3月15日、「Meet&Callファンサイン会」を行って話題を集めた。

(写真提供=TOPメディア)MCNDの「Meet&Callファンサイン会」

これは、一定期間にアルバムを購入した50人を抽選し、カカオトークやフェイスブックで“映像ファンサイン会”を行う試みだ。抽選で選ばれたファンは定められた時間にMCNDメンバーとコミュニケーションでき、サインしたCDも発送されるという。

MCNDメンバーらは積極的に臨み、ファンからも満足という声が続いた。

これに対してMCNDの所属事務所TOPメディア側は、「新人なのにファンに会う機会がなかったため、企画した。もちろん直接会えることが最良だが、映像で行ってみると、海外ファンにとっても悪くない方法のようだ」とした。

また「メンバーたちもファンも、新しい方法に適応してくれ、無事に終えた。今後も映像ファンサイン会を活用する計画だ」と明らかにした。

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