韓国の歌手OVANが、音源の“買い占め疑惑”に包まれた。
音源の買い占めとは、大手の芸能事務所やプロダクション、レコード会社などが専門ブローカーを雇い、所属するアーティストの楽曲をメディアやネット上などで何度も流し、音楽配信チャートなどで上位にランキングされるよう仕向ける不正行為のことだ。
【注目】K-POPの“闇”…チャート1位のための「音源買い占め」とは?
3月5日に公開されたOVANのデジタルシングル『どう過ごしている』(原題)は3月6日、ジーニーミュージックなどの音源サイトのリアルタイム音源チャートで1位を獲得した。
同時間の2位はBTS(防弾少年団)の『ON』、3位はZICOの『アムノレ』と、韓国トップクラスの“音源強者”を押しのけての1位だ。
しかし1位を獲得したOVANに、一部からは「音源を買い占めたのではないか」との声が上がった。
というのもOVANのデジタルシングルは、発売直後から爆発的に上昇を見せ、3月6日0時にBTS、ZICO、IUなどを超えている。明け方のチャート順位がファンの多さに比例していないとの指摘を受けたのだ。
それに対してOVANは3月6日、インスタグラムストーリーを通じて「傷つきたくない。恨みたくもない。嘘ではない」とし、「僕にそんな資格がなくて、疑われる人でごめんなさい。申し訳ない。でも本当に嘘ではない」と、買い占め疑惑を否定した。
OVANの音源買い占め疑惑が注目を集めるのは、2018年にも同じような疑惑が浮上した際、疑惑を提起した者たちを告訴したことがあるからだ。
OVANの所属事務所は2018年9月、悪質コメントを書き込んだ100人余りなどを告訴したと明かし、「チャート操作のような貧しくて汚れた行為はしていない」と一蹴した。
さらに2019年12月には公式立場を通じて、「昨年OVANのアルバムと関連して“買い占めデマ”を量産する悪質コメントを書き込んだ者たちを、虚偽事実適示の名誉毀損と業務妨害などの容疑で刑事告訴した。1年余りに及ぶ戦いが終わった」と明かした。
そして「彼らの一部は罰金刑を宣告され、一部は教育条件付きの起訴猶予処分を受けるなど、当社の“買い占め”というデマが虚偽であることを、警察や検察などの捜査機関と司法から認定された」と付け加えた。
それでも再び“音源買い占め”の疑惑が浮上したOVAN。過去と同様に告訴などの強硬な手段が行使されるのか、注目が集まっている。
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