新型コロナウイルスの恐怖が、韓国のエンタメ業界にも影響を与えている。
【全文】歌手チョンハ、新型コロナウイルス検査陰性も自宅隔離へ
世界中で新型コロナウイルスの恐怖が連日報じられる中、韓国のエンタメ業界もピンチに立たされた。
韓国では去る3月1日、歌手チョンハのスケジュールに同行したスタッフが新型コロナウイルスに感染したというニュースが伝わった。所属事務所によると、チョンハと共にイタリアに向かったスタッフのうち1人が発熱の症状を見せ、検査の結果感染が確定した。
これを受け、チョンハ本人及び当時同行したすべてのスタッフも自宅隔離となった。全員が検査を終えさらに1人の感染が確認されたが、チョンハの結果は陰性だった。しかし、疾病管理本部の要請から自宅隔離を決定したという。
チョンハだけでなく、多くの芸能人が新型コロナウイルス感染のリスクをはらんでいる状況だ。特に、最近はイタリアファッションウィークが行われた関係で現地に足を運んだ芸能人も多く、女優ソン・ヘギョ、ハン・イェスルほか、BLACKPINKリサ、NU’ESTのファン・ミンヒョンなどK-POPアーティストもこれに出席した。
幸いその後の感染者は確認されていないが、ファン・ミンヒョンに対しては感染の噂が拡散される事態も生じた。所属事務所はこれに対して「事実ではない」と立場を発表している。
また、テレビ局でも新型コロナウイルスによる問題が尽きない。
最近は女優キム・テヒの5年ぶりのドラマ復帰作となる『ハイバイ、ママ』(原題、tvN)のスタッフから、新型コロナウイルスの感染を疑われる症状が確認された。同作は撮影を全面中止し、検査結果が出るまで緊張状態が続いた。ドラマの制作には役者からスタッフまで、多くの人々が関わるからだ。
幸い検査結果は陰性となり、撮影の再開も決定した。
現在は大半のテレビ局が無観客の状態で収録を行っているが、ドラマや映画など、作品を完成させるために投入される制作陣と出演陣だけでも相当数に上る。そのため、皆緊張せざるを得ない状況だ。スタッフの感染が確認されたことで、さらに慎重になろうという空気が流れている。
また、現場に居合わせたちいうだけで感染のデマが拡散される事態も発生している。そのため、関係者側は無文別な推測に関する注意喚起も行う必要がある。デマが拡大しないよう、より体系的な安全対策を求める声も上がっている状況だ。
ある放送業界の関係者は、「在宅勤務が推奨されるが、撮影があり、後半作業があり、そのため放送業界にとって現実的に難しいのが現状だ」とし、「1人出てくれば、相次いで感染者が出てくる可能性がある。みな緊張状態だ」と現在の状況を伝えている。
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