開幕まで5日に迫っていたKリーグが、手のほどこしようもなく拡散している新型コロナウイルス(COVIT-19)の影響で、新シーズンの開幕を暫定的に延期する決定を下した。
韓国プロサッカー連盟は2月24日、緊急理事会を開き、新型コロナウイルスの影響でリーグ開幕を暫定的に延期することにした。
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プロサッカー連盟は「これは最近、深刻な段階に入った新型コロナウイルスの拡散の事態に対応して、国民と選手団の健康や安全を最優先的に保護するための措置だ。今回の決定には2月23日、政府が危機警報を深刻段階へと格上げした点、自治体が多数密集する会合や行事を自制するよう呼びかけている点、各学校の始業が延期され、軍部隊の外出と外泊が統制されるなど、すべてにおいて社会的拡散防止に向けた措置がとられている点を考慮した」と説明した。
プロサッカー連盟は新型コロナウイルスの影響が収拾の局面に入るまで推移を見守った後、変更されたリーグの日程を発表する予定だ。
また、今回の理事会ではアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場する各クラブも、ホームゲームを当分の間、無観客試合で行うことを勧告することにした。
プロサッカー連盟はこれに先立つ2月21日、Kリーグ1・Kリーグ2代表者会議を開き、ウイルス拡散の対応策を議論した。
当初は感染病特別管理地域に指定された大邱(テグ)、慶尚北道(キョンサンブクド)地域で行われる予定だったKリーグ1開幕ラウンドの大邱FC対江原FC戦、浦項スティーラーズ対釜山アイパーク戦だけを延期することにした。
しかし、先週末に新型コロナウイルス感染者が膨大に増え、状況は緊迫したことでKリーグは緊急理事会を招集した。
プロサッカー連盟は2月26日に予定されていた開幕メディアデーをはじめ、Kリーグアカデミー新人選手研修、外国人選手教育など、選手たちの参加行事を全面的に取り消した。
プロサッカー連盟は今夏の東京五輪の中断期とともにACL出場チームの日程と重なり、リーグ全体の日程を調整することに難色を見せていた。
しかし、先週末にWKBL(女子プロバスケットボール)が韓国プロスポーツとして初めて無期限無観客試合を行うことで合意するなど、ほかのスポーツ種目で変化の兆しがあり、新型コロナウイルスの感染拡大の速度が急激に早まっていることを受けて対策作りに奔走した。
特に2月22日、政府のチョン・セギュン首相が対国民談話を通じて「野外であっても、多くの人が密集する行事は当分自制してほしい」と訴えたことに続き、文在寅(ムン・ジェイン)大統領も1日後、事態に関連して危機警報を最高段階の「深刻」に引き上げた。
政府レベルで2月末から3月初めに感染病拡散を阻止する重大な分水嶺としているだけに、韓国の代表的なプロスポーツであるKリーグもその流れに従うしかなかった。
新型コロナウイルス感染の推移を見守る必要はあるものの、Kリーグの開幕無期限延期は、来月3月28日に開幕予定のプロ野球にも影響を及ぼす見通しだ。
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