12年ぶりにオリンピックに出場する女子バスケ韓国代表が混とんを極めている。代表チームを率いるイ・ムンギュ監督は指導能力を問われ、選手たちも不満を漏らしている。
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大きく燃え上がった火の行方は、韓国バスケットボール協会(KBA)に向かっている。KBAは一度燃え盛る火を鎮め、出所を探して再燃の可能性を絶たなければならない。乗り越えるべき壁は大きい。
KBAの無能さは今に始まったことではない。政府の体育予算で運営されるため、いつも予算不足に悩まされている。
選手たちの間で不満が飛び出た原因も、監督のマネジメント能力ではなく劣悪な支援システムにある。代表の主力を担うパク・ジスでさえも、「代表でプレーするのが恥ずかしい」と明かすほどだ。
そう話す背景には、練習服がまともに支給されない些細な問題から、体系的な練習や練習試合のシステムを備えられなかったプロセスの不在などがすべて込められている。
KBAは選手やファンの要望に応えられているか、自らに問い返す必要がある。
代表メンバーはプロ選手で構成される。特に、12年ぶりにオリンピック本戦出場を決めた代表チームには、低迷する韓国女子バスケ復活という重大な責務を負っている。
韓国はただオリンピック出場に喜ぶのではなく、「プロが出場することで国際競争力を持てる」と自負心を持てるチームにならなければならない。メダル獲得はできなくとも、惨敗に終わってはならないという意味だ。
代表選手たちは「欧州のチームと対戦した途端に降参するようなチームではない。私たちはそんなレベルではない」と強調する。その根底には、練習試合だけでも十分にこなせば自信がつくという思いが込められている。
しかし、海外での合宿や欧州強豪との練習試合では、やはり費用がかかる。KBAは資金力が落ちる一方だ。
アーチェリーやハンドボール、フェンシングなど大企業の総裁が会長を務める人気アマチュア種目は、会社のサポートがチームを後押しした。だが、KBAのバン・ヨル現会長は過去の栄光に酔いしれ、金銭的な成果を生み出せなかった。
韓国においてバスケットボールの人気低下は昨今の問題ではない。もし人気上昇したとしても、スポンサーを獲得するときに限界を迎えることだろう。
目を向ければ後援をもらえるチャンスは少なからずある。代表選手が所属するプロチームは、どれもすべて大手金融会社だ。所属選手が代表として国際大会に出場するのに、支援を断るようなチームはいないだろう。
選手運営などといった実質的な運営を韓国バスケットボール連盟(KBL)や韓国女子バスケットボール連盟(WKBL)に委任することも、KBAに求められる1つの方法だ。
韓国野球ソフトボール協会(KBSA)は、プロが出場する国際大会の運営を韓国野球委員会(KBO)に委任しており、野球韓国代表は十分な待遇で体系的なトレーニングと試合を行っている。
代表チームの関連業務をKBLやWKBLに委任することを頭ごなしに否定するのは、大きな誤算だ。代表チームの国際競争力は、その種目の存続を左右するほどに大きな影響力を持っている。
机上の空論は終わりにすべきだ。KBAとKBL、WKBLが手を取り合い、代表選手が自負心を持てる方法を一緒に模索しなければならない。
お互いに権利を争っているだけでは、いずれ共倒れに終わるだけだ。女子のオリンピック出場で盛り上がる韓国バスケ界にも変化が待たれている。
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