“ゴルフ女帝”パク・インビ(31)が東京五輪に出場できるかどうかは、アメリカでも大きな関心事だ。
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パク・インビが公式インタビューの場に姿を現わすたびに、オリンピック関連の質問が殺到する。
2016年のリオデジャネイロ五輪・女子ゴルフの金メダリストであるパク・インビは、2月12日現在、世界ランキング17位。韓国選手のなかでは第6位であるため、6月29日までにトップ15位以内に名を連ねても、韓国選手2人を抜かなければ東京五輪には出場できない。
パク・インビが1月から大会に出場する“異例”を敢行した理由も、世界ランキングを引き上げるための選択だ。それだけオリンピック出場への意志が強いということだろう。
だが2月にタイとシンガポールで行われる予定だった、米国女子ツアーの「ホンダLPGAタイランド」と「HSBC女子チャンピオンズ」が新型コロナウイルスの影響で中止となった。パク・インビが行く道に険しい。
だからこそ本日(2月13日)からオーストラリアで開幕する「ISPS HANDA オーストラリア女子オープン」が、パク・インビにとって非常に重要だ。
パク・インビは1月の「ダイヤモンドリゾート トーナメントofチャンピオンズ」では2位を記録したものの、先週行われた「ISPS HANDA ヴィックオープン」で予選落ちしたため、オーストラリア女子オープンで良い成績を残さなければならない。
去る2月11日、公式記者会見に参加したパク・インビは、「ボールストライキング(フルスウィング)は大丈夫。パットが思うようにいかず、優勝を逃したようだ。今年改善すべき点もパット」と話し、優勝への闘志を燃やした。
一時“パットの鬼才”とも呼ばれたパク・インビは、昨年パットの感覚が崩れて苦戦した。彼女は「パットに関しては選手ごとに視点が違うと思う。私の基準では、今の自分のパットは良くない。改善すべき点があまりにも多い」と話した。
明確な原因については明らかにしなかっが、良かったときと比較すると、アドレスからストロークまですべての部分が微細にズレていることを感じていると思われる。
彼女の言葉通り、ボールを正確に当てるストライキングが満足のいくレベルだとしたら、パットだけ補完すれば十分に優勝を狙うことができる。上半期の米国女子ツアー優勝は、世界ランキングの上昇につながる。
パク・インビは「上半期に2勝してこそ、オリンピック出場の機会が訪れるだろう」と述べた。また「今年のオリンピック出場は容易ではない挑戦だ。オリンピックでメダルを取ることよりも、韓国代表になるほうが難しい」と話した。
また「オリンピックに出なくても後悔はないだろう」としながらも、「オリンピックでどんな役割を引き受けることになっても、大きな経験になるだろう」と出場意志を隠さなかった。
そして「メジャー大会優勝とオリンピック金メダルの経験は、単純比較が難しいこと。オリンピックの金メダルを通じて、ゴルフを眺める新しい視点を得た。後輩たちもオリンピックという新たな目標を設定することになった。その道に自分がいたという事実だけでも、ゴルフを愛して楽しむ原動力になる」と強調した。
パク・インビには東京五輪出場のためにも、オーストラリア女子オープンでの好成績が求められている。
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