鹿島のACL脱落の余波か…天皇杯を巡るJリーグの苦悩を韓国人選手や監督も言及

2020年02月04日 サッカー #ACL #Jリーグ
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鹿島アントラーズがJリーグ発足後、初めてアジアチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフで脱落したことで、天皇杯(全日本サッカー選手権大会)にも飛び火している。

天皇杯の決勝は毎年1月1日の新年初日に行われているが、出場チームが他のチームより冬の休息期が短く、新しいシーズンの準備に支障を来たすという話だ。

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日本の天皇杯は1921年に始まり、100年近い歴史を誇る。Jリーグのチームはもちろん、下部リーグのチームまで参加するが、他の国のFAカップと類似している。

しかし、決勝戦の時期が独特だ。1969年49回大会から毎年1月1日、日本サッカーの聖地と呼ばれる東京・国立競技場で開かれてきた。

今年も先月1月1日、新国立競技場のこけら落としを兼ねてヴィッセル神戸と鹿島アントラーズが優勝カップを競った。

試合は神戸が鹿島を2-0で抑えて優勝し、ACL本大会に直行した。

鹿島は天皇杯の優勝は逃したが、昨季リーグ3位の資格でACLプレーオフの舞台を踏んだ。しかし1月28日、メルボルン・ビクトリーとのACLプレーオフで、ホームゲームだったにもかかわらず、0-1で負けた。

日本の複数のメディアによると、鹿島のクラブ関係者はACL脱落に悲痛な思いをし、天皇杯の日程について不満を示しているという。

ある関係者は日本メディアを通じて「既存選手と新しく合流した選手のコンディションから、あまりにも違っていた」とし、シーズン終了後の休息期が短くてチームが再整備できなかったことを強調した。

鹿島はACLプレーオフを行うまで4週間が経っていない時点で、選手団の再編が行われていた。主力選手は2週間休んで再びチームに合流したが、新たに加わったブラジル出身のエヴェラウドなどと呼吸を合わせる余裕がなかった。

2018年に鹿島でACL優勝を経験し、今年の冬に蔚山現代に復帰したDFのチョン・スンヒョンは「天皇杯までプレーする選手らはシーズンがあまりにも遅く終わるから、新しいシーズン序盤はコンディションの調節に苦しみ、小さな怪我も多くなる。ACLグループリーグなどで、日本の一部のチームが苦戦している理由もそれと無関係ではない」と指摘した。

韓国遠征時の鹿島アントラーズ

鹿島だけでなく、天皇杯の決勝戦を戦ったチームは、新しいシーズンの成績があまり良くない。

2017年に天皇杯優勝を獲得したセレッソ大阪は翌年、ACLグループリーグで脱落した。2018年に天皇杯を手にした浦和レッズは、2019年シーズンのACLでは決勝進出の好成績を出したが、主力選手の体力配分に失敗して国内リーグでは14位に止まり、辛うじてJ1に残留した。

セレッソ大阪の天皇杯優勝をけん引した尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督は、「Jリーグではリーグ戦が12月初めに終わるが、天皇杯を勝ち上がるチームは3週間以上曖昧な状況に置かれる。安心して休むことも、練習だけに没頭することも難しい時期だ」という。

天皇杯の決勝戦は、以前から新年を祝う形で1月1日開催を固守してきた。

2014年の94回大会は日程を繰り上げて実施されたこともあるが、日本サッカー協会(JFA)は自国サッカーファンに「天皇杯決勝戦=1月1日」が興行コードのようになったという理由で、一定の変動を考慮していない。

昨年にも5万以上の観客が詰めかけた天皇杯決勝戦は、今年1月1日にも5万7597人の観衆が集まった。

日本のフリーランス記者である吉崎英二氏は「鹿島脱落が(天皇杯の日程をめぐって)さまざまな議論を呼んだのは事実だ。ただ特定チーム脱落のために、日程を変更することに反対の声もある」と話す。

JFAは今季の天皇杯決勝戦も2021年1月1日に開くとしている。

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