4年8000万ドルでトロント・ブルージェイズ入りしたリュ・ヒョンジン(32)が2月2日、新シーズンの準備のために仁川(インチョン)国際空港を通じてアメリカに出発した。
ロサンゼルスに数日間滞在し、春季キャンプが行われるフロリダ州のダニーデンへ向かう。
リュ・ヒョンジンは「昨年は20勝に挑戦すると言ったが、怪我なくシーズンを消化するという覚悟だった。今年は具体的な数字よりも、無条件に健康だけを考えてシーズンを準備する」と明らかにした。
ブルージェイズの投手・捕手組は、2月13日からトレーニングを開始する。
リュ・ヒョンジンは2013年にロサンゼルス・ドジャースと契約してから、毎年2月はアリゾナ州で過ごした。フロリダ州で過ごすのは初めてとなる。
リュ・ヒョンジンは、「冬にやりたいようにトレーニングしながら、ボールも投げたし体力訓練もした。新しいチームだが、変化は特にないと思う。しっかり準備する」と覚悟を伝えた。また「これまで負傷してきたので体調管理に気を使いながら、フルタイムを消化しなければと考えている。先発投手として良い試合をしたい」と強調した。
彼は「日本の沖縄で投球を1度だけした。順調にトレーニングできたし、体調もいい」と自信を表わした。
なじみの深いナショナルリーグを離れ、アメリカンリーグで新シーズンを迎えるため、うまく適応できるかどうかがカギになる。
リュ・ヒョンジンも「新しいチームと選手たちに適応することが第一だ。オープン戦を通じて実戦感覚を引き上げて、チームの雰囲気に慣れなければならない」と述べた。
個人成績も重要だが、堂々としたダッグアウトのリーダーとしても期待を集めている。ブルージェイズでは、ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア、キャバン・ビジオ、ライアン・ボルッキなど若手選手たちとシーズンをともにしなければならない。
特にボルッキとネイト・ピアーソンなどは、リュ・ヒョンジンのすべてを学びたいという気持ちでキャンプを待ち望んでいる。球団もリュ・ヒョンジンに、若い選手たちのメンターになることを願っている。
リュ・ヒョンジンは「若い選手たちをもてなさなければならない日が来たようだ」と笑いながら、「アメリカは文化が違う。年齢は関係がない。新しい仲間と友人のように過ごしながら、うまく合わせていく」と語った。
すでに開幕戦の先発登板が決まったという意見に対しては、「確定したわけではない。オープン戦で頑張らなければならないし、(開幕戦で投げられる)実力を見せる必要がある」とし、緊張の糸を切らないことを強調した。
期待値が高いだけに、求められるレベルも高いという覚悟が見えた。
メジャーで8年目のシーズンということで、「初めて行ったときよりも気持ちが楽」と話したリュ・ヒョンジン。今年は親しい後輩のキム・グァンヒョン(31、セントルイス・カージナルス)との対決構図も形成される。
リュ・ヒョンジンが去ったナショナルリーグに、キム・グァンヒョンが進出したからだ。
リュ・ヒョンジンは「(キム・グァンヒョンは)メジャーリーグは初めてだから、適応が最も重要だ。僕が初めてアメリカに行ったとき、先輩たちから聞いた話だ。実力がある選手なので、野球自体よりもアメリカの生活に適応できるかがカギ」と助言した。
前へ
次へ