U-23アジア選手権で明暗分かれた日本と韓国…“ロンドン五輪以上”を誓うU-23韓国監督の決意とは

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「日本より上位にありたい」

1月30日、U-23選手権の大会決算記者懇談会で東京五輪の目標を問われた際、U-23韓国代表率いるキム・ハクボム監督が放った言葉だ。

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8年前の2012年ロンドン五輪、韓国は日本を3位決定戦で破り、銅メダルを獲得した。前回のリオ五輪では2大会連続のメダル獲得を目指したが、ベスト8で散ってしまった。

それだけに東京五輪のメダル獲得にキム監督が意欲を燃やすのは当然だろう。

キム・ハクボム監督

かといってキム監督の目標は、ただ“過去最高の成績を超える”といった形式的なものではない。隣国であり、最大のライバルである日本よりも優れた結果を出したいという意志が表れているのだ。

森保監督兼任問題に揺れる日本

その日本代表でA代表とU-23代表を兼任する森保一監督は、自国開催のオリンピックで金メダル獲得を目標に掲げている。

森保監督はE-1サッカー選手権やコパ・アメリカなど、A代表が出場する国際大会にU-23世代の選手を招集し、競争力の強化に心血を注いでいた。しかしオリンピックを半年後に控えた今回のU-23選手権で、その素顔が明らかになった。

日本はグループステージで早々と2連敗を喫し、敗退が決定。意地とプライドをかけたカタールとの最終戦も1-1のドローに終わり、1勝も挙げられないまま大会を去った。

森保一監督

屈辱の結果を受け、森保監督はその指導能力に疑問符を投げかけられたが、日本サッカー協会が森保監督の兼任続行を発表。久保建英をはじめとする欧州組やオーバーエイジ枠の合流で、東京五輪での反撃を誓っている。

2大会優勝を引っ提げオリンピックに臨む韓国

対照的なのは、韓国だ。

キム・ハクボム監督は2018年ジャカルタ・アジア大会からU-23韓国代表を率い、同大会とU-23選手権の2大会で優勝という実績を残した。来る東京五輪でも、日韓両国のプライドをかけた争いで必勝を決意している。

そんなキム監督にも気がかりがある。

イ・ガンイン

まずは欧州組の代表招集について。今回のU-23選手権で招集に失敗したイ・ガンイン(バレンシア)やペク・スンホ(ダルムシュタット)の2人を「チームに欠かせない選手」とキム監督は話すが、「彼らがオリンピックに必ず招集される保証はない。国内選手よりも技量が上回れれば入る余地がある」と強調している。

また、欧州組で唯一U-23選手権に出場した“末っ子”チョン・ウヨンについては、「過去に比べ精彩を欠いているのは事実だ。以前は他の選手にはできないプレーを多く見せていたが、今回はプレッシャーも大きかったようだ。欧州組として何か見せつけなければならないと思い詰めていた」とキム監督は評した。

(写真提供=韓国サッカー協会)チョン・ウヨン

そのチョン・ウヨンは1月29日(日本時間)、フライブルクからバイエルン・ミュンヘンへの期限付き移籍が決まっている。キム監督も「復活したプレーを披露してくれることを期待したい」と述べた。

監督問題に揺れる日本と、欧州組に期待を寄せる韓国。今夏に迫ったオリンピックでは、双方どんな姿を見せてくれるだろうか。

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