2020年の韓国プロスポーツの危機となるのか。
最近、中国の武漢で発生した新型コロナウイルスによる新型肺炎が世界的に広がっており、各国が緊張している。
世界保健機関(WHO)も緊急理事会を開き、国際的な非常事態宣言を決定した。現在、深刻な状態が懸念される状況であることを推測できる措置だ。
韓国国内でも保健当局が新型コロナウイルスを1級感染病に分類して管理している。
混乱した状況でも生活は続くように、プロスポーツの日程も予定通り進められつつある。冬の室内スポーツであるバスケットボールとバレーボールのプロリーグも正常に行われている。1月28日に開かれた2020年アジアサッカー連盟チャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフも問題なく行われた。
ただ、各プロスポーツは感染を防止するための対策を完備しながら競技を行っている。
韓国バレーボール連盟(KOVO)は1月28日、各競技場に手洗浄剤を配備して感染防止に乗り出した。観客にマスク着用をお願いして配布。選手とファンの身体的接触も減らすよう、競技場の警護スタッフを増員する計画だ。
プロバスケットボールのKBLもマスク1万枚を確保し、1月31日から各球団に配布して競技場での伝染を予防する方針だ。
また、バレーボールとバスケットボールは熱感知器を設置して入場者の発熱状況もチェックする。
ACLプレーオフを戦ったFCソウルは競技場入り口に手洗浄剤を配備したが、来月2月11日から開かれるACLグループリーグからは政府当局の方針によって対応策をまとめる計画だ。
国家的災難の危機にプロスポーツが動揺せず試合を行っているのは、過去にあった重症急性呼吸器症候群(SARS・2003年)、中東呼吸器症候群(MELS・2012、2018年)などの伝染病を経験したおかげだ。
それらが流行した当時は室内スポーツこそ行われなかったが、Kリーグやプロ野球など野外スポーツは伝染病対策を経験した。
1月28日、ACL プレーオフを行ったFCソウルの関係者は「(過去の伝染病流行当時と同じように)ゲートごとに熱感知機と手洗浄剤を準備して感染に備えた。源泉封鎖ではないが、(観衆の)不安感解消のために努力した」と説明した。
少しずつ暖かくなるにつれ、野外スポーツの開幕日が近づいているなか、サッカーは早速ACLを控えている。
ACLに出場するKリーグ4チームは、中国遠征日程を4月以降に変えて最大限備えることにした。しかし来月2月11日、韓国国内で開かれるホーム試合も備えなければならない。
FCソウル関係者は「現在、政府の施策と文化体育観光部の指針が下されていないが、対応策が出るものと予想される。競技日に合わせて内部的にどのように対応すべきか協議中」と明らかにした。
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