元千葉ロッテのキム・テギュン、“再評価”されるために必要な条件は?

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ハンファ・イーグルスと1年契約を結んだ元千葉ロッテマリーンズのキム・テギュン(37)。

ハンファは1月23日にキム・テギュンと1年契約・契約金5億ウォン(約5000万円)、年俸5億ウォンの総額10億ウォン(約1億円)で契約した。全額保障とはいえ、単年契約は異例だ。

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キム・テギュンは単年契約を望み、ハンファはキム・テギュンの考えを尊重した。双方がWin-Winの関係となれるかは、二桁本塁打がバロメーターとなりそうだ。

千葉ロッテで過ごした2年を除き、2001年から17シーズンをハンファでプレーしたキム・テギュンであれば、今回の契約で本来なら期間の面で多少の待遇を得られただろう。

だが、キム・テギュンは苦心の末に単年契約を“逆提案”した。

キム・テギュン(写真右)

「自分自身に緊張感を与え、モチベーションを上げたかった」と明かすキム・テギュンは、1年後に引退ではなく再評価を受けたいという強い意志を表した。

自ら背水の陣に立った彼の決断を、ハンファも拒否することはできなかった。キム・テギュンはまだまだハンファの中心打線で活躍できる実力を持っているが、彼のいう“再評価”の基準がカギとなりそうだ。

キム・テギュンはかつてハンファで過ごした17シーズンで、通算打率0.323を記録した。打率3割を切ったのはわずか3シーズンに過ぎず、昨年まで10年連続打率3割も達成した。昨シーズンは127試合に出場し、打率0.305をマークしている。

ホームラン増加が期待されるキム・テギュン

不安視されるのは長打の減少だ。2019年シーズンは、2018年シーズン(73試合出場、10本塁打)より50試合以上多く出場したものの、本塁打はわずか6本に終わった。2002年以来の一桁本塁打だ。

通算長打率0.523を誇ったキム・テギュンは、2017年シーズン(0.545)以降、2018年シーズンは0.476、2019年シーズンは0.395と徐々に低下を見せている。

現在のハンファに必要なのは、3割バッターよりも2桁本塁打を生み出せる重量級バッターだ。

昨シーズンのハンファのチーム本塁打数は、計88本でリーグ全体の8位。二桁本塁打を放ったのはイ・ソンヨル(21本)とジャレド・ホイング(18本)とわずか2人のみだ。

長打に期待がかかるキム・テギュン

キム・テギュンが完全復活し、打率3割&10本塁打を記録すれば間違いなくチームの救世主となるだろう。

だが、打率が多少下がろうとも長打力を伸ばす方法を模索する必要がある。キム・テギュンは「チームが良い方向に向かえるよう、最善の努力をしたい」と覚悟を述べた。

キム・テギュンは1月30日にアメリカのアリゾナへ春季キャンプに発つチームに合流し、2020年シーズンの準備に臨む。

後がない状況に自ら身を置いたキム・テギュンが、今まで以上の意欲を燃やしている。

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