元アビスパ福岡のウォン・ドゥジェ(22・蔚山現代FC)がA代表への意欲を見せた。
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キム・ハクボム監督率いるU-23韓国代表は、1月28日に韓国へ帰国した。代表チームは、2020年東京五輪の出場権とU-23選手権初優勝という2つの栄誉を手にした。
栄光を手にした韓国代表の中でも、出色のパフォーマンスを見せたのがウォン・ドゥジェだ。
ウォン・ドゥジェは初戦の中国戦を除き他の試合すべてでフル出場し、韓国の優勝に一役買った。豊富な運動量と類まれな守備力で韓国の中盤を支え、大会MVPにも選ばれる活躍ぶりを披露した。
「どの試合も簡単ではなかった。一試合一試合がラストだと常に考えていた」と振り返る彼は、「(MVPに)自分が選ばれるとは思わず、名前を呼ばれたときには驚いた。受賞に値する選手が多い中で自分が受賞することになり、とても光栄だ」と謙遜した。
守備的MFはスポットライトの当たりにくいポジションの1つだ。にもかかわらず、ウォン・ドゥジェは輝きを放った。現在、A代表に同ポジションの選手はそう多くない。彼のA代表“昇格”が叫ばれるのも当然だ。
ウォン・ドゥジェは「選手ならば、A代表に選ばれたいのは当然だろう。良いプレーで成長した姿を見せ、代表に選ばれるのであれば、自分にとっても良いことだ」と期待を露わにした。
U-23選手権優勝をけん引したとはいえ、東京五輪本戦の出場が保証されているわけではない。
オリンピックのエントリーは18人に限られるだけでなく、イ・ガンインやペク・スンホら欧州組が合流する可能性も高い。加えて最大3人まで招集可能なオーバーエイジ枠の存在により、メンバー争いの激化は不可避だろう。(所属チームで)成長し、良い姿をアピールしなければならない」とウォン・ドゥジェは話す。
キム監督は東京五輪での目標を、2012年ロンドン五輪の銅メダル以上と定めた。
ウォン・ドゥジェもやはり、「監督がそう言ったのならば、当然成し遂げるほかない。我々選手も努力し、(目標を)達成すべく努力する」と並々ならぬ覚悟を明かした。
U-23選手権前まで、ウォン・ドゥジェは韓国のサッカーファンからあまり知られた存在ではなかった。
ウォン・ドゥジェは2017年6月にJ2のアビスパ福岡へ加入し、日本でプロデビューを飾った。2019年シーズンまでプレーし、J2通算68試合で2ゴールを記録した。
「今大会を通じて僕を知ってくださると思う。行動や言葉に気を付けなければならない。プレッシャーは感じるがもっと頑張らなければならないと考えている。もっと努力して良い姿をお見せしたい」と彼は決意する。
U-23選手権で名を轟かしたウォン・ドゥジェは、今シーズンから蔚山現代FCのユニホームを身にまとい、Kリーグの舞台に臨む。
「Kリーグで活躍し、良い選手に成長できるよう努力して行く。これからも多くの応援をお願いします」と、ウォン・ドゥジェは力強く述べた。
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