ミルウォーキー・ブルーワーズと3年契約を締結したジョシュ・リンドブロムもまた、この2年間、KBOリーグ最高投手に躍り出て、メジャーリーグ再突入のドアを開けた。
2020年シーズンに韓国でプレーすることを選んだクリス・フレクセン(斗山ベアーズ)、リカルド・ピント(SKワイバーンズ)、ロベルト・ラモス(LGツインズ)も、エージェントをはじめ、周り人々から韓国プロ野球で成長した外国人選手たちの過程は聞いていることだろう。
マイナーリーグの劣悪な待遇と約束のない生活から脱し、韓国で地道に出場経験を積んでメジャーリーグ復帰に向けた青写真を描いるに違いない。
そもそも選手の立場としては、たゆまぬ実戦ほど重要なものはない。実戦こそ現在であり、未来だ。
多くの試合に出場してこそ記録を残せるし、年俸も上がり、技量も向上する。テイムズは、マイナーリーガーに過ぎなかった自分が韓国で3年プレーして得たことについて、こう語っている。
「韓国で毎日試合に出場し、私だけの打撃感覚を確立することができた。そして多くの変化球と向き合い、忍耐力と打撃技術も発展した」
ケリーもKBOリーグで先発ローテーションを消化し、体力はもちろん球威まで一段階アップグレードした。リンドブロムは昨年、ファストボールの回転数が向上したことが確認され、これがメジャーリーグ再進入へのポイントになった。
フレクセンとピントの球威は、すでにメジャーリーグ並みだ。
課題は制球。フレクセン、ピントともに四球を与えてしまうことが多い。韓国で先発登板して制球力が向上すれば、メジャーリーグからラブコールを受けることができるかもしれない。
巨砲一塁手ラモスもまた、パワーは最上級と評価されている。変化球への対処能力を身につけることができれば、LGツインズが待ち望んでいたパワーヒッターになる可能性が少なくない。
20代半ばに太平洋を渡ったフレクセンとピント、そしてラモスの活躍は2020年シーズンの韓国野球の行方を左右することはもちろん、彼らが今後メジャーリーグに帰還するかどうかにまで作用することは、明らかだ。