史上初のU-23選手権優勝は、夏に迫ったオリンピックへの新たなスタートを意味する。
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キム・ハクボム監督率いるU-23韓国代表は、アジアサッカー連盟(AFC)U-23選手権決勝でサウジアラビアに1-0で勝利し、大会初優勝に輝いた。韓国は3位以内に与えられる2020年東京五輪出場権も獲得し、9大会連続出場となるオリンピックに期待を抱かせる結果を残した。
栄光を手にした韓国サッカー界だが、東京五輪世代の選手たちはその余韻に浸る暇もないだろう。7月に開幕する東京五輪の最終エントリーに向けて、競争が本格的に始動したためだ。
選手にとって、メジャーな国際大会の中でもオリンピックは誰もが出場を望む大会だが、同時に最も出場に困難を極める大会でもある。
その理由は最終エントリーの規模にある。大会ごとに最終エントリーの人数は異なるのだが、オリンピックは最終エントリーが18人と最も少ない人数となっているのだ。
他の大会と比較すると、アジア大会は20人、FIFAワールドカップは23人。他の大会ではゴールキーパーを3人選出できるのに対し、オリンピックは最終エントリー人数が少ないために2人のみの選出が一般的だ。
ゴールキーパー2人を除くと、オリンピックのメンバーに選ばれるフィールドプレーヤーは16人。U-23選手権に出場した20人のフィールドプレーヤーの内、少なくとも4人は東京五輪に出場できない計算だ。
加えて、オリンピックではオーバーエイジ枠(23歳以上)の選手を最大3人まで選出できる。限られた戦力を最大限強化するには、実力と経験を兼ね備えたオーバーエイジ枠の活用は必須だろう。それを考慮すると、最終エントリー争いはより熾烈さを増すものとみられる。
U-23選手権の頂点に上り詰めた若き韓国代表の選手たちは、各自所属チームに戻り新シーズンへの準備を進める。オリンピックの最終エントリーに選ばれるには、何よりも東京五輪までの期間で着実に試合に出場するほかない。
グラウンドで自ら実力を証明してみせれば、キム・ハクボム監督の選択肢に入りえるだろう。オリンピック最終エントリーに向け、すでに競争は本格的に始まっている。
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