U-23韓国代表が9大会連続のオリンピック出場を決めた。
ここから、キム・ハクボム監督の本当の“マジック”が始まるといっても過言ではない。
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1月22日、キム・ハクボム監督率いるU-23韓国代表はアジアサッカー連盟(AFC)U-23選手権の準決勝でオーストラリアと対戦した。
試合はキム・デウォンとイ・ドンギョンのゴールでオーストラリアを突き放した韓国が、2-0で勝利を収めた。
この結果により、グループステージから現在まで全勝街道を突き進む韓国は、東京五輪予選も兼ねた今大会でオリンピック本戦出場権を獲得した。
今大会は、オリンピック開催国の日本がグループステージで早期脱落したため、上位3カ国にオリンピック出場権が与えられることとなった。韓国はオリンピック出場が確定する決勝進出を目指していた。
来る1月26日には、ウズベキスタンを1-0で下して1996年アトランタ五輪以来の本戦出場を決めたサウジアラビアと、アジアの頂点をかけて決勝戦で激突する。
韓国サッカーは、1988年ソウル五輪を皮切りに、これまで一度もオリンピック出場を逃したことがなく、世界最多の連続出場記録を誇る。
前回の2016年リオ五輪で世界最速の8大会連続オリンピック出場を決めたことで、それまで最多記録を持っていたイタリア(7大会)に差を付けた。
キム監督のトーナメントにおける勝負強さは、2018年のジャカルタ・アジア大会での金メダル獲得によってすでに証明されている。加えて今大会でのオリンピック出場権をつかみ取ったことで、改めてその手腕を見せつけた。
特に今大会、キム監督は毎試合で先発メンバーを大きく入れ替える“無限ローテーション”を稼働するカメレオンのようなサッカーを披露した。
選手起用の幅を広げ、日程がハードな今大会でも選手の体力を温存させると同時に、パフォーマンスも引き上げることで素晴らしい成果につながった。
今大会でキム監督の采配と指導能力の高さが再び証明された。今夏に迫る東京五輪でも、新たなマジックを披露してくれることに期待が集まる。
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