韓国メディアが東京五輪の野球競技の開幕戦に疑問を呈している。
本紙『スポーツソウル』のチャン・ガンフン記者は、「東京五輪の野球競技で開幕戦を避けなければならない韓国が、世界ランキング3位を維持した」と伝えた。
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世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は1月17日(日本時間)に世界ランキングを発表。野球男子1位は6127ポイントで日本となり、2位のアメリカ(4676ポイント)と1500ポイント近い差を付けた。韓国は日米に次いで3位(4622ポイント)に入った。
日本と韓国はオリンピック出場権をすでに手にしている一方、アメリカは3月のアメリカ大陸予選が残っており、優勝すれば出場権を獲得できる。仮に2位もしくは3位となった場合は、4月に台湾の台中で行われる世界最終予選へと進出し、最後の1枠をかけて争う。
そのような状況で、チャン記者は野球競技のグループ編成方法に言及しているようだ。
野球競技は、出場する6カ国がまずAとBの2グループに分かれて1次リーグを実施する。その後、1次リーグの順位に基づきトーナメントが行われる。
昨年11月のプレミア12の結果を基にするならば、日本と韓国がそれぞれグループ1位枠として分けられる可能性がある。もしくは、世界ランキングを基にグループが編成され、アメリカが本戦出場を決めた場合、日本とアメリカが各グループ1位枠となる可能性もある。
チャン記者は「韓国としては日本と同グループに入るか、世界ランキングを基準にグループ編成がなされるのが最善のシナリオだ。たとえ1試合多く戦うとしても、福島県で行われる開幕戦を避けたい」と、伝えている。
東京五輪の野球競技の開幕戦は7月29日に福島県の福島あづま球場で行われる。チャン記者は「同球場は2011年の東日本大震災時に事故が起きた福島第一原発から直線距離で67kmしか離れていない。放射能被爆の可能性が潜んでいる」と、福島で行われる開幕戦への疑問を呈した。
最後に、「日本政府と国際オリンピック委員会が野球競技の開幕戦を福島で行うことは問題ないとの立場を貫くのであれば、韓国と日本が同グループに入ることが最善のシナリオだろう」と強調した。
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