タイで行われているアジアサッカー連盟(AFC)U-23選手権。キム・ハクボム監督率いるU-23韓国代表はグループステージに出場した16カ国の内、唯一3戦全勝で決勝トーナメント進出を決めた。
【関連】「日本は恥辱の敗北だ」森保ジャパンのGL敗退を韓国メディアはどう報じたか
韓国は、1月15日(日本時間)に行われたグループC最終戦でウズベキスタンを2-1で下した。出場国で唯一グループステージ3連勝を果たした韓国は、東京五輪の出場権(3位以上)獲得に向けて着実に歩みを進めている。
グループステージでは十分に満足した結果を得られただけでなく、し烈さを極める決勝トーナメントに向けた選手のローテ―ションを敷くことができた。
韓国はグループステージ3試合で招集メンバー23人中、20人をピッチに送り出し、まんべんなく出場機会を与えた。第2戦のイラン戦では初戦の中国戦から先発メンバーを7人入れ替え、ウズベキスタン戦ではイラン戦から6人も先発メンバーを変えていた。
韓国でグループステージ3試合すべてに先発出場した選手は、GKソン・ボムグンただ1人。フィールドプレーヤーとして3試合連続で先発出場した選手はいない。
FWオ・セフン、MFオム・ウォンサン、チョン・ウヨン、チョン・スンウォン、メン・ソンウン、ウォン・ドゥジェ、DFキム・ジンヤ、チョン・テウク、イ・サンミン、カン・ユンソンらが2試合で先発メンバーに選ばれた。
キム監督は試合ごとに先発メンバーに変化を加えたが、試合結果に大きな影響は及ぼさなかった。むしろ3連勝でグループステージを突破したことから、キム監督の手腕が証明される結果となった。
大胆なローテーションによって、選手たちのコンディション調整はもちろん試合感覚を植え付けることにも成功した。グループステージを通じてレギュラーと控えが同等にプレーし、大会期間中もチームとして成長できるきっかけとなった。
韓国は猛暑のタイで、中3日間隔でグループステージ3試合を消化した。選手にかかる体力面での負担にも気を配らなければならない。
キム監督は「誰を起用してもピッチで能力を発揮できる」と、選手に対する強い信頼感を示した。
オリンピック開催国である日本のグループステージ敗退によって、東京五輪出場を確実なものとするためには、決勝進出を決める他になくなった韓国。決勝トーナメントでは準々決勝、準決勝と勝ち進めばオリンピック出場が確定する。
韓国はキム監督の采配によって、決勝トーナメントで全力を発揮できる基盤をグループステージで作り上げた。あとは東京五輪出場に向けて死力を尽くすのみだ。
前へ
次へ