「最後のオリンピックになるのかなと思う」
女子バレー韓国代表のエース、キム・ヨンギョン(31)は去る1月7~12日、タイで行われた2020東京五輪女子バレーアジア大陸予選で負傷を抱えながらプレーした。
グループリーグ、準決勝と試合をまともに消化できなかったが、タイとの決勝戦では22得点を記録し、韓国を優勝に導いた。キム・ヨンギョンの活躍の末、韓国はオリンピック出場権を獲得した。
1月13日、仁川(インチョン)国際空港を通じて入国したキム・ヨンギョンは、「大変な点もあったが、多くの選手が頑張って良い結果になった。コーチングスタッフにも感謝する。すべての方々がそれぞれの場所で頑張ったので、今の結果が出た」と、感想を話した。
今大会、キム・ヨンギョンは腹筋の負傷で、まともなコンディションではなかった。
彼女は「メディカル担当の方々が試合出場を勧めなかった。監督とコーチも望まないと思ったが、どれだけ重要な大会なのかを知っていたし、私もすべてをかけたかった。決勝戦で自分の活躍がプラスに働いて良かったと思っている」と、負傷に起因する痛みよりも東京五輪への意志が強かったことと打ち明けた。
1988年生まれのキム・ヨンギョンは事実上、最後のオリンピックに挑戦する。キム・ヨンギョンが4年後、再び韓国代表のユニホームを着ることは容易ではない。彼女自身も東京五輪が最後になると感じている。
キム・ヨンギョンは「常に最後だと考えながら、東京五輪の準備をしてきた。まだはっきりとはいえないが、それでもオリンピックは最後ではないかと思う。年齢的にも、そうだろう」と述べた。
キム・ヨンギョンはロンドン五輪、リオ五輪でも韓国代表チームの主軸として活躍した。2度の大会では、それぞれ4強、8強という結果を残したが、メダルには届かなかった。
彼女は「メダルを取ることが容易でない。あまりにも上手い国が多いからだ。でも難しいことにチャレンジすることはおもしろいので、選手たちは一生懸命になるだろう」と、最後のオリンピックでメダルを獲得したい思いを伝えた。
キム・ヨンギョン1人だけの挑戦ではない。
キム・ヨンギョンと同じくレフトを担当するイ・ジェヨンは、確実にチームの主軸に成長した。また別のレフトであるカン・ソヒも、キム・ヨンギョンが抜けた試合で自らの役割を果たした。
セッターのイ・ダヨンも、アジア屈指のセッターとして成長した。
キム・ヨンギョンは「私が今回の大会でMVPを選ぶなら、イ・ジェヨン選手だ。ジェヨン選手は本当にありがたかったし、私の代わりコートに入ったカン・ソヒ選手をはじめとする後輩たちが成長したことを感じた。今回は本当にチームが良い」と後輩を賞賛した。
ステファーノ・ラバリニ監督の存在も、チームをさらに強くする要因だ。
キム・ヨンギョンは、「私は海外で長くプレーし、いろんな監督とともにしたが、そのなかでも最高だ。試合の準備もすごいし、判断能力もそうだ。練習するとき、教えてくれることもいい。欠点のない指導者のもとでプレーできる点がうれしいし、若い選手たちが成長している点も胸がいっぱいだ。新しい監督とともに、何かを成し遂げられるのではないかと思う」と、ラバリニア監督体制でさらに飛躍ができるという期待感を明らかにした。
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