キム前副会長は、「(カーリングを)したい? できないよ? この×××」と発言するなど、暴言に準じた言葉を発した。またキム・ウンジョンをトレーニングから外した点についても指導者側は反論していたが、選手たちはキム・ウンジョンが結婚後に子どもを産みたいとコーチ陣に知らせた後、意図的にトレーニングから排除されたと主張しており、大衆の怒りを買った。
“チーム・キム事態”が浮上してから、韓国カーリング界の“キム・ギョンドゥ王国”を指摘するカーリング関係者の声が絶えない。慶北体育会で選手生活をした元国家代表イ・ドンゴン氏は当時、キム前副会長の暴言に苦しめられ、2006年にキム前副会長主導で建てられた慶北カーリング訓練センターの工事現場にも動員されたと主張した。
青少年代表指導者出身のA氏も11月11日、本紙を通じて「慶北体育会カーリングが他の地域チームと最も異なる点はシステム。中学、高校から選手を育成して競争体制を作るというよりも、実質的に単一チームを作ってオールインする構造だった。それとともに選手を厳しく統制して無力化させた」と述べた。また「男子チームの選手が平昌大会前に兵役に服務して、まともな戦力を維持できなかった。その間に他の選手を鍛えて競技力を上げなければならないのに、(キム前副会長は)息子中心のチームを再編した」と主張した。
カーリング関係者B氏は「“チーム・キム事態”は起こるべくして起こったこと」とし、「キム・ギョンドゥという存在があまりにも影響力が大きい。(連盟)理事たちも彼の強大な人脈と影響力に逆らえなかった。オリンピック前会長選挙や、キム・ミンジョン監督懲戒の案件を審議するべきなのに、(当時職務代行だった)キム前副会長が“オリンピックが優先”として後回しにし、現在まで問題となっている」と強調した。
実際にカーリング競技連盟が10月に裁判所に提出した資料によると、キム前副会長の親族などの関係者19人が連盟や地域カーリング協会の要職を務めている。ある関係者は「慶北カーリング協会の会長ではないが、会長以上の能力を発揮することができた」とし、キム前副会長が連盟を私物化しようとしていたと指摘した。