キム・ボギョン(30)が全北現代モータースに帰ってきた。それも、2019年シーズンKリーグMVPの功績を背負っての復帰なのだから、期待も一層大きい。
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キム・ボギョンは2016年に全北現代でアジアチャンピオンズリーグ(ACL)優勝を手にし、翌年の夏に柏レイソルへと移籍した。その後、蔚山現代FCでのプレーを経て、今回3年ぶりに全北現代のユニフォームを再び着ることになったのだ。
1月8日、仁川空港でインタビューに応じたキム・ボギョンは「選手の顔触れは変わった。兄さんたちは多く残っているが、後輩が特に多く変わり、監督も初めて会う。それでも周りの環境は変わらないから問題ない。すぐに適応できるはずだ」と復帰した感想を明かした。
移籍の選択肢は多かった。全北現代への移籍か昨シーズン所属した蔚山現代に残留するか、もしくは海外進出も可能だった。キム・ボギョンは長考の末、全北現代に戻る決断をした。
「以前、全北現代を離れたとき、いつかは戻ってくると考えていた。その当時は日本に渡ったから、韓国に戻るなら全北現代を望んでいた。チームを離れる際に受けた多くの愛に再び応えたい」と、チームへの深い愛情を示した。
また、「僕を強く望んでいると感じた。再びチャレンジをしたい。復帰したからには皆の期待に応えられるサッカーを披露したい」と覚悟を明かした。
キム・ボギョンの目標は優勝のみだ。日本でのプレーを経て蔚山現代へのレンタル移籍で韓国復帰を果たしたが、夢に描いたKリーグ優勝は目前で逃した。2016年の全北現代所属時、勝ち点剥奪処分でKリーグのタイトルを逃しているキム・ボギョンは何度も苦杯をなめている。
そして2020年、念願のKリーグ制覇に再挑戦する。
キム・ボギョンは「全北現代でキャリア最高のシーズンを送りたい。そして、Kリーグで優勝したい。ACLももう一度制覇してみたい。昨シーズンに全北現代が見せた強さを、より完ぺきに引き上げたい」と決意を述べた。
さらに、「チームの力になりたい。全北現代にはただ戻ってきたのではない。モチベーションがなければ来ていないだろう。僕は優勝カップを掲げたいし、キャリアに優勝の経歴を増やしたい。立てた目標はすべて達成したい」と、優勝への強い執念を明らかにした。
全北現代はKリーグでも豪華なメンバーをそろえる。最前線には40歳のイ・ドングッが構え、2列目はキム・ボギョンはじめ邦本宜裕やイ・スンギ、サイドにはロペスやハン・ギョウォンなど、実力のある選手がしのぎを削る。
特にキム・ボギョンには、Kリーグでもトップクラスのテクニシャンとして名を馳せる日本人Kリーガー邦本とのコンビが期待されている。
キム・ボギョンは、2016年にイ・ジェソンとのコンビでアジア制覇を経験したことがある。邦本とイ・ジェソンはどちらも左利きであり、テクニック豊富なプレーメイカーである点からも、共通点は多い。
「邦本を相手にしたとき、良い選手だと個人的に考えていた。確実に技術が飛び抜けていて、創造的なプレーを披露する。スペインでの冬季トレーニングで邦本の実力を見てみたい。ともに練習することでお互いに刺激となるだろう。過去にジェソンとコンビを組んだように、邦本とのコンビでシナジー効果を得たい」と、新パートナーへの期待を語った。
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