「必ずオリンピックの出場権を獲得して帰ってくる」というキム・ヨンギョンの覚悟が、そのまま表現されたような試合だった。
2012年ロンドン五輪から3大会連続出場を狙う女子バレー韓国代表は、東京五輪出場に向けて順調なスタートを切った。
ステファーノ・ラバリニ監督率いる韓国(世界ランキング9位)は1月7日、タイで行われたインドネシア(117位)とのアジア大陸別予選・第1戦をセットスコア3-0(25-18、25-10、25-9)で完勝した。
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グループリーグ第1戦を制した韓国は、イラン(39位)、カザフスタン(23位)の順に対戦する。第2戦の相手であるイランは、先に行われたカザフスタンとの試合に0-3で敗れた。
この日の試合は、試合前から韓国の完勝が予想されていた。インドネシアは、ランキングスコアが与えられるメジャー国際大会に出場した経験がないチームだからだ。インドネシアは世界ランキング獲得スコアがないため、最下位51カ国と同じ117位となっている。
だが試合が始まると、インドネシアの意外な安定したプレーに韓国は慌てた。それでもエースのキム・ヨンギョンが強烈なスパイクを見せると、流れを一気に引き寄せた。
キム・ヨンギョンは高さのないインドネシアの攻撃をも防ぎ、第1セットだけで3つのブロックポイントを記録した。ここに韓国Vリーグ屈指のアタッカーであるイ・ジェヨンの強力な攻撃が加わり、インドネシアを揺るがした。
流れを掴んだ韓国は、本来のパフォーマンスを取り戻した様子だった。
最近、体重が4kg減ったというキム・ヨンギョンを心配する声もあったが、この試合では見事な活躍で懸念を払拭した。第1セットのブロックポイントに続き、第2セットには3連続サービスエースでインドネシアを圧倒した。
韓国代表はグループリーグが本格化する前に、ウォーミングアップを終えたという印象だ。
タイへと出発する前、ラバリニ監督は韓国の強みを攻撃とブロッキング、サーブと話していた。その言葉通り、この日の試合で韓国代表は、今回の予選で披露する戦術をテストするかのようにインドネシアにさまざまな攻撃を浴びせた。
初戦を完勝した韓国は、自信を得ることができたと思われる。この日見せた攻撃の流れをグループリーグでそのまま続けることができれば、東京五輪の出場権を獲得することも難しいことではないはずだ。
2つのグループ上位2チームが準決勝に進出し、以降のトーナメント方式で優勝したチームが東京五輪の出場権を得ることができる。思い描いた通りの最高のスタートを切った韓国の挑戦が始まった。
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