3大会連続でオリンピックに出場する準備は整った。
ステファーノ・ラバリニ監督率いる女子バレー韓国代表は1月5日、2020年東京五輪アジア最終予選が行われるタイへと出発した。
1月7日から12日にかけて行われる最終予選では、1位国のみにオリンピック出場権が与えられる。過去、2012年ロンドン五輪、2016年リオデジャネイロ五輪と2大会連続でオリンピック出場を果たしている韓国は、3大会連続でのオリンピック出場を目指している。
アジア予選はグループステージから行われ、韓国はカザフスタン、イラン、インドネシアとともにグループBに入った。グループAはオーストラリア、台湾、タイという顔ぶれだ。
各グループ上位2チームが準決勝に進出し、以降のトーナメント方式で優勝したチームが東京五輪出場権を得られる。
韓国の最大のライバルとなるのは、2019年5月に国際バレーボール連盟(FIVB)バレーボールネーションズリーグ2019で対戦し、セットカウント1-3で敗れたタイだろう。客観的に見れば高さとパワーで韓国が上回るが、タイは韓国の分析を徹底しており、一筋縄ではいかない相手だ。
「タイとは準決勝もしくは決勝で当たる可能性がある。だが、タイよりもまず他のチームのことを考えている」とラバリニ監督は明言を避けたものの、「ベストコンディションで予選に臨み、勝ち上がらなければならない。我々が最良の持ち味を発揮する必要がある」と強調した。
ラバリニ監督のいう“最良の持ち味”とは、韓国の選手特有のメンタルだ。監督は「韓国のサーブは世界レベルだ。攻守両面で優れる。そして何より、今回発見できたのは選手たちの強靭なメンタルだ」と強みを述べた。
ラバリニ監督はイタリアのセリエA1女子所属のブスト・アルシーツィオでのコーチも兼任しており、リーグの日程を消化後、遅れて女子バレー韓国代表に合流した。
合流後、10日間の指導のみで最終予選に臨むことになるが、大きな心配はいらないだろう。2019年12月に招集され、トレーニングで汗を流してきた選手たちは、今回の戦いに向けてすでに集中を高めているからだ。
代表のエースであるキム・ヨンギョンは、「監督の合流前に個人スキルを練習し、合流以降は攻守において戦術的にどう対処すべきかを準備した」と説明した。
そして彼女は、「多くの方から期待が寄せられているだけに、良い結果を持ち帰りたい。必ずオリンピック出場権を獲得し、韓国に戻りたい」と強く意気込んだ。
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