平昌五輪カーリング女子で銀メダルを獲得し、“メガネ先輩”などの愛称で人気を博した前韓国代表「チーム・キム」が不当な扱いを受けたと主張していたことに対して、慶北体育会カーリングを統括するチャン・バンソク前ミックスダブルス代表監督が反論した。
チャン監督は11月9日、『スポーツソウル』に反論文を送り、指導者たちから不当な扱いを受けた慶北体育会の女子カーリングチーム選手(キム・ウンジョン、キム・ヨンミ、キム・ギョンエ、キム・ソニョン、キム・チョヒ)たちの主張に反論した。
去る11月8日、チーム・キムは特定のメディアを介して、大韓カーリング競技連盟キム・ギョンドゥ前副会長とキム・ミンジョン慶北体育会カーリング監督、前出のチャン監督をはじめとする指導者たちとの葛藤で苦労したと主張した。またその問題を解決するために、大韓体育会イ・ギフン会長に要請状を送っていた。それによると、チーム・キムはオリンピック前後に暴言や練習妨害などを受け、彼女たちが獲得した国際大会の賞金も分配されなかったという。
チャン監督は、これらの主張に真っ向から反論した。
チャン監督は「通帳に明確に“慶北体育会”と明示されている」とし、「選手全員が同意して、チームの通帳として使用するために開設した通帳だ。個人がお金を着服するために作成された通帳ではない」と述べた。
続いて「獲得した賞金は大会参加費、チーム機器購入費、外国人コーチのコーチ費、航空費、選手宿舎物品購入など、チームに関することだけに使用した。選手たちはどこに使われたか見たことも聞いたこともないと主張していたが、選手と監督の6人が使用履歴を確認して署名している」と付け加えた。
チャン監督によると、チーム・キムは自費で国際大会を参加したことがないという。韓国代表として出場すれば、大韓体育会から航空、宿泊、食費などの支援を受け、慶北体育会所属で出場するときは、慶北体育会の支援を受けていた。
チャン監督は、「すべての賞金はチームの公的なところに使うべきで、選手たちも同意して賞金を使った。激励金と助成金についても、常にグループトークで複数人に公開しながら話した。選手たちの直接的な意見を聞いて、どうやって使うかを決めた」と主張した。チャン監督はこれに対する証拠も提示した。
またチャン監督は、3月9日平昌パラリンピックの開会式で“メガネ先輩”キム・ウンジョンが聖火リレー走者に選ばれたが、指導者が大韓体育会に参加意思がないと一方的に通告したという主張に対しても反論した。
チャン監督は、「2月27日に聖火リレーの連絡を受けた。当時非公式に3月7日と10日に、さまざまな撮影が予定されていた。世界選手権大会の出発前の広告などを撮影しなければならなかった。ところが数日後、聖火リレーではなく聖火リレーの最終点火者との連絡を再びもらった。私は他のスケジュールを変更してでも出席をするほうが良いと考えてキム・ウンジョンに話し、3月4日に最終的に参加することにした。3月15日に世界選手権を控えていた状況で、広告のように選手たちに直接恩恵があるものでない場合は、イベントには可能な限り参加しないようにしていたが、聖火点火者は重要と考えたので、3月9日は他の選手たちは休みにして、キム・ウンジョンだけ聖火点火をするようにした」と明らかにした。
チーム・キムの選手たちは、指導者がないまま選手同士で訓練を続けた主張した。また特別な理由もなくポジションの変更があったり、意図的に大会を不参加にしたりと、強圧的な環境があったと主張した。