“旭日旗騒動”に包まれたリバプールが、韓国国民から非難を受けている。
リバプールは去る12月20日(日本時間)、日本代表・南野拓実の移籍に関するニュースを公開した際、論議を巻き起こした。
【画像】リバプールが“旭日旗”を掲載して炎上…韓国から非難殺到
1981年に東京で行われたトヨタカップでフィル・トンプソンとジーコが活躍した試合にフォーカスを当てた動画を公開したのだが、そのサムネイルに旭日旗のデザインを使用し、韓国ファンから抗議を受けた。
すぐに該当する画像を削除したリバプールは、SNSを通じて「私たちリバプールFCは、多くの方々が不快と感じるイメージをオンラインチャンネルに公開しました。問題を発見して、すぐにそのイメージを取り下げる措置をとりました。私たちが公開したイメージによって不快を感じたすべての方々に、心からお詫び申し上げます」と謝罪した。
しかしその謝罪文が韓国のIPアドレスを通じてのみ見ることができるという事実が知らされ、さらに韓国ファンの怒りを買った。
リバプールは昨年7月、ナビ・ケイタの旭日旗タトゥーで苦労した経験もあったため、さらに激しい批判に直面している。
実際に欧州サッカーの舞台で起こった旭日旗騒動は、1度や2度ではない。
ドイツ・ブンデスリーガの名門バイエルン・ミュンヘンは、2018年7月にファンクラブが旭日旗を応援ツールとして使用した。バイエルンは韓国ファンの抗議によって、その応援ツールの使用を禁止し、再発防止を約束するなど素早く対応した。
日本の香川真司が所属したドルトムント(ドイツ)のホームでも、旭日旗がしばしば登場した。ドルトムントの公式韓国ファンクラブが問題を提起し、ドルトムントは「ホームゲームで今後、旭日旗を見ることはないだろう」と立場を明らかにした。
去る9月にはオランダの名門PSVアイントホーフェンが、堂安律の獲得と関連して旭日旗のデザインを使用した画像を公開。騒動になると、クラブ最高経営責任者(CEO)であるトゥーン・ヘルブランズ名義の韓国語謝罪文を発表し、頭を下げた。
ヨーロッパでは旭日旗への問題意識が大きくないのが現実だ。
気になるのは来年、2020東京五輪を控えているという点だろう。
国際オリンピック委員会(IOC)は、旭日旗に対する韓国や中国などの問題提起を受けながらも、「日本で広く使用されるため、これを防ぐ理由がない。どんな政治的な意味も含まれていない。禁止品目とは見なさない」と、東京五輪における旭日旗の使用を事実上、可能にした。
東京五輪では、旭日旗が堂々となびくシーンを見ることになると思われる。リバプールの相次ぐ旭日旗騒動を見ると、その可能性は高い。
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