地方クラブの躍進と名門クラブの降格はJリーグだけではない。韓国でも起きていた!!

2019年12月08日 スポーツ #Kリーグ
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全北(チョンブク)現代モータースの3連覇に終わった2019年のKリーグ1。し烈な順位争いが行われた今シーズンは、特に地方クラブの躍進が目立った。

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その中でも、5位の大邱(テグ)FCと6位の江原(カンウォン)FCは“地方クラブ旋風”をリードしていた。1~2部リーグ体制が確立した2013年シーズン以降、1シーズンで複数の地方クラブが上位リーグに進出するのは今回が初めてだ。

大邱は今シーズン、初めてACLとKリーグを並行する強行スケジュールをこなしながらも、終盤戦まで3位争いを繰り広げていた。

最終節ではACL出場権をかけてFCソウルと直接対決を演じ、惜しくもドロー。5位でシーズンを終えたが、創立以降初の上位リーグ進出という結果を残した。

江原は後方からの正確なビルドアップと3バックによる攻撃的な戦術で、Kリーグに新しい風を巻き起こした。

また、江原を率いるキム・ビョンス監督は、ヤングプレイヤー賞を受賞したキム・ジヒョンはじめ、注目度の低かった選手たちの潜在能力を引き出し、指導者としても高い評価を受けた。

大邱FC(水色)と江原FC(白)の対決

城南(ソンナム)FCの奮闘も目立った。Kリーグ1の12チーム中でも選手のネームバリューが劣っていた城南は、開幕前には降格最有力と言われていた。

しかし、ナム・ギイル監督の選手の長所を生かしたサッカーでBクラスを維持し、早期に1部残留を確定した。

ただ、各地方クラブが躍進する中、済州(チェジュ)ユナイテッドFCの没落を誰が予想できたであろうか。

済州は直近6シーズン連続で上位リーグに進出するなど、本来なら降格とはまったく無縁のチームだ。ACLにも出場し、Kリーグの強豪としてその名を広めていたはずだった。

しかし、今シーズンは開幕9試合連続未勝利によって早期監督交代に踏み切る強気の選択に出た。夏の移籍市場では即戦力を次々と補強し、チームの底上げも図っていた。

それでもシーズン終盤まで下り調子を止められなかった済州は、第37節の水原三星戦での敗北により、1節を残して2部への自動降格が決まった。釜山アイパークや全南ドラゴンズに次ぐ、企業クラブとしては3つ目となる2部降格だ。

屈辱の降格が決定した後、済州は代表理事、コーチングスタッフ、選手団の名義で謝罪文を発表した。来シーズンは1部復帰へ全力を尽くすと切実な決意をサポーターに伝えた。

小規模クラブの奮闘と企業クラブの凋落。今シーズンのKリーグに刻まれた現実だった。
 

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