2019年3月に現役引退したイチロー(46・本名:鈴木一朗)が草野球を楽しんだ様子を、韓国メディアも報じている。
本紙『スポーツソウル』のペ・ウグン記者は「46歳の“少年”がそこにいた」という見出しで、「イチローが12月1日に神戸で投手に変身し、9イニング131球を投げ6被安打、16奪三振、無失点の活躍を披露した」と伝えた。
【韓国記者取材】天下のイチローの目にも涙…日本野球の英雄、去り際の流儀
舞台はメジャーリーグでも日本のプロ野球でもない、社会人野球のグラウンド。イチローの表現を借りれば“草野球”だ。イチローは9月、親友らと意気投合し、自分の故郷である神戸で草野球チーム「KOBE CHIBEN(神戸智弁)」を結成した。
そして、智弁和歌山高校の教職員チームと対戦したイチローは、見慣れた背番号51ではなく「1」のユニフォームを着て、「9番・投手」としてフル出場した。イチローが草野球でピッチングし、バットを振る姿は新鮮だった。
ペ・ウグン記者は「韓国でも草野球をした野球界のレジェンドはいるのか」と疑問を投げかけた。
韓国では元巨人のイ・スンヨプや韓国人初のメジャーリーガーであるパク・チャンホ、ヤン・ジュンヒョクといった選手らが幼少年野球に関心を持ち、野球の大衆化に力を入れる姿が思い浮かぶ。しかし、イチローのような事例は過去に存在しない。
イチローは「自分の夢を叶えられて本当に楽しかった。毎年やりたい」と喜びの表情を見せた。“野球研究者”をモットーに、し烈なプロの世界で頂点に登りつめた選手が述べた「草野球で夢を叶えた」という感想は異彩を放っている。
同記者はイチローの発言に対し、「野球とは何なのか。その本質から示唆するところがある」と伝えている。
そして、「野球界のレジェンドならば、引退後にできることもさまざまだ。イチローはその中でも自信の身体を使い、小さなグラウンドで新たな希望を見出した。純粋に野球を楽しんだ46歳の野球少年がそこにいた」と記事を締めくくった。
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