誰がこの展開を予想できただろうか。今シーズン、韓国Kリーグ1最終節で過去最大級のカードが実現した。
【関連】元韓国代表DFチャ・ドゥリが監督就任!指導者キャリア本格開始
まず、11月30日には下位スプリットでユ・サンチョル監督率いる仁川ユナイテッドFC(10位・勝ち点33)が、降格プレーオフ圏内の慶南FC(11位・勝ち点32)と残留をかけて直接対決を繰り広げる。
翌日の12月1日、今度は上位スプリットにおいて、優勝チームとAFC(アジアサッカー連盟)チャンピオンズリーグ(ACL)進出チームが決定する。特に、ACL出場権内の3位につけるFCソウル(勝ち点55)と、勝ち点1差で追いかける大邱FCの真っ向勝負は注目だ。
また、首位争いが熾烈な蔚山現代FC(1位・勝ち点79)と全北現代モータース(勝ち点76)は、それぞれ浦項スティーラースと江原FCを相手に最終節を戦う。
2013年から1~2部リーグ体制が確立して以降、最終節まで勝負の行く末がわからないシーズンは今季が初めてだ。今シーズンは例年に比べて飛躍的に観客数が増加しており、興行が右肩上がりなKリーグにとってはこの上ない好材料だろう。
これまでは終盤につれて順位争いの面白味がなくなるケースが多かったが、今シーズンは最終節次第で多くのチームの明暗が分かれるため、韓国サッカーファンの関心は今までになく高まっている。
今シーズン、Kリーグ1は第37節までの222試合で177万6491人の観衆を会場に動員した。1試合当たり平均8002人だ。
韓国プロサッカー連盟は今季Kリーグ1の目標として、1試合平均観客数7600人、総観客数173万人と定めた。すでに動員目標を達成した状況で最終節まで順位争いが続き、シーズン最後の最後まで興行の熱が冷めることはないだろう。
韓国プロサッカー連盟の関係者は、「ファイナルラウンドの日程を組むとき、できるだけ最後まで緊張感が維持されるようにと努力した。必然的に、リーグ最終節まで多くのファンが関心を持てる対戦カードが完成した」と明かした。
同連盟は、2010年からコンピュータープログラムを活用し、リーグの日程を決めている。レギュラーシーズンではプログラムを通じて出された複数の日程案を持ち入り、さまざまな事象を考慮し日程を最終的に確定する。
レギュラーシーズン順位決定後のファイナルラウンドも、日程作成方法に大きな変化はない。だが、クラブ別にホーム開催比率やチーム成績を考慮し、手作業で行われる。
順位争いが激しいチームにとって、血も凍るような最終節が目前に迫っている。韓国サッカーファンは、エキサイティングな2019年シーズンの結末を期待していることだろう。
前へ
次へ