ロサンゼルス・ドジャースが、リュ・ヒョンジン(32)のライバル球団移籍に異議を唱えた。
11月17日、メジャーリーグ公式サイト『MLB.com』がリュ・ヒョンジンのサンディエゴ・パドレス行きを報じた。
同サイトは今シーズンFA(フリーエージェント)を控えた選手一覧を公開し、そのなかでリュ・ヒョンジンとパドレスの組み合わせがポジティブであるとの展望を述べた。
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これに対し、ドジャース側は警戒態勢を敷いている。
当該報道直後の11月18日、ドジャース専門メディアの『ドジャース・ネーション』は「リュ・ヒョンジンを地区のライバルに送るのは難しい」と伝えた。現在リュ・ヒョンジンが所属するドジャースがシーズンを送るナショナル・リーグ西地区にはパドレスもおり、戦いを繰り広げている。
仮にリュ・ヒョンジンがパドレスのユニフォームを着れば、1シーズンでドジャースと19回も相まみえることとなる。
『ドジャース・ネーション』はザック・グリンキー(ヒューストン・アストロズ)について言及し、リュ・ヒョンジンのパドレス行きを否定的に評価した。2013年にドジャースでプレーしたグリンキーは、2015年までチームのエース投手としてマウンドを守り抜いてきた。
だが、グリンキーは2016年にドジャースと同地区のライバルであるアリゾナ・ダイヤモンドバックスへと移籍すると、その後4年に渡り数回ドジャースとも対峙してきた。同メディアは「グリンキーが移籍した過去の事例を思い出さなければならない」と強調した。リュ・ヒョンジンのパドレス移籍を警戒する理由の1つである。
同メディアは続けてリュ・ヒョンジンの今シーズンを振り返り、「リュ・ヒョンジンは現役のナ・リーグ投手内でもトップクラスだ。今年キャリアハイを記録し、その価値はより高くなっている」と褒めたたえた。
最高の1年を過ごしただけに、リュ・ヒョンジンへの注目も熱を帯びている。ストーブリーグを控えた今、パドレスはじめテキサス・レンジャースやロサンゼルス・エンゼルス、アトランタ・ブレーブスといった多くの球団が“コリアン・モンスター”に熱視線を送っている。
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