韓国プロバレーのVリーグ女子において、3チームによる首位争いに変化の兆しが見えようとしている。
シーズン序盤、Vリーグ女子の構図は“3強3弱”で形成された。特に1~3位の間では、首位争いが熾烈を極めた。
11月16日に現代建設ヒルステートがKGC人参公社をセットカウント3-1で下し、一時首位に上がるも、翌日にはGSカルテックスが興国生命ピンクスパイダーズをフルセットの末に破り、再び首位の座を取り戻した。
11月18日時点で、GSは他のチームよりも1試合未消化ながらも6勝1敗(勝ち点18)で単独1位に位置している。現代建設は6勝2敗(勝ち点17)で2位、興国生命は4勝4敗(勝ち点15)と勝率5割で3位となっており、勝ち点7で4位のKGC人参公社(3勝4敗)との差は開くばかりだ。
熱を帯びる優勝レースは、ここからが正念場と言っても過言ではない。上位3チームでそろって主力が離脱したためだ。
GSでは度々救世主の役割を担ってきたイ・ソヨンが17日の興国生命戦で右足首と足の甲の人体を断裂する重傷を負い、7週間の離脱を強いられることとなった。興国生命は主砲のルシア・フレスコが16日に虫垂炎の手術を行い、復帰まで最短2週間はかかる見通しだ。
また、現代建設ではエースのマヤが抱える膝蓋腱炎が悪化し、100%のコンディションでプレーできない状況にいる。膝の完治のため、出場時間の調整が必要とされているが、他のチームと比較すればまだ事情は良いほうだろう。
このような状況のなか、これからは代わりに出場するメンバーの活躍が大きなカギとなる。
すでに負傷による長期リスクの恐れを予見していたGSのチャ・サンヒョン監督は、興国生命戦後に「今後、高さやパワーについて考える必要がある」と代案の可能性を示唆した。レフト1枠が開いた分、同ポジションではパク・ヘミンとハン・ソフィの間で新たな出場争いが行われるであろう。
パク・ヘミンは昨シーズンデビュー以降16試合21セットを消化し、主に守備型レフトとして起用されてきた。開幕前に行われたKOVOカップでは試合を通じて成長ぶりを証明し、韓国内で注目も浴びていた。
一方のハン・ソフィは、イ・ソヨンの負傷によって興国生命戦で初めてレフトとして試合に出場。興国生命に傾きかけた流れを一気に反転させ、勝利の立役者となった。この印象的な活躍に、チャ監督も今後より多くの機会を与えると予告している。
外国人選手をエースに据えるチームが大多数でありながら、興国生命は韓国女子バレー代表のイ・ジェヨンが中心選手としてチームをけん引している。
だが、離脱してしまったルシアが比較的安定した得点源となっていただけに、イ・ジェヨンの負担を軽くする他の戦力も必要となってきている。興国生命のパク・ミヒ監督は、そのファーストチョイスにイ・ハンビを選択。先発出場した際にはサービスエース含む12得点で自信の役割をまっとうした。
現代建設では、ファン・ヨンジュがエースのマヤとローテーションを組んでいる。これについて現代建設のイ・ドフィ監督は、「序盤の日程があまりに厳しかったこともあり、負傷防止に総力を挙げている。今はマヤの膝の痛みがひどく、パフォーマンスも出場時間と目に見えて反比例していく。ローテーションを組むファン・ヨンジュも経験豊富な選手だ。しっかり準備を進めていこう」と期待のコメントを述べた。
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