WBSCプレミア12を終えて帰国した野球韓国代表の左腕エースで、“日本キラー”の異名を持つキム・グァンヒョン(SKワイバーンズ)。
彼は大会期間に、メジャーリーグ(MLB)進出の意思を明らかにし、大きな注目を集めた。
キム・グァンヒョンは11月18日、仁川(インチョン)国際空港を通じて帰国し、取材陣と会って「韓国に帰ってきたので(メジャー進出と関連して)球団と相談する。今日、家に移動し(SKソン・チャフン)団長の連絡を待つ」と述べた。
プレミア12予選ラウンドのカナダ戦で、6イニング無失点を記録したキム・グァンヒョンは、スーパーラウンド第2戦の台湾戦では3.1イニング3失点と振るわなかった。
特にソウル高尺(コチョク)スカイドームで行われた予選後、スーパーラウンドが行われる東京に移動する前に行ったインタビューを通じて、「MLBに行きたい」と宣言した。
これについて、キム・グァンヒョンの行動が代表チームの雰囲気に悪影響を与える可能性があるとし、軽率だったと指摘する声もあった。
2016年にSKワイバーンズと契約期間4年のフリーエージェント(FA)契約を結んだキム・グァンヒョンは、来年までSK選手の身分だ。ただSKは今季レギュラーシーズンだけでなく、韓国シリーズまで優勝すれば、シーズン後にキム・グァンヒョンの海外進出を支援する趣旨を明かした。
しかしレギュラーシーズンで虚しく斗山ベアーズに逆転優勝を許し、プレーオフでも無気力に脱落して状況が変わった。来季の名誉回復を図るなかで、契約期間が残ったエースを放出するのは難しいからだ。すなわちキム・グァンヒョンの海外進出は、SKの許可が出てこそ可能な状況といえる。
キム・グァンヒョンは去る2014年、ポスティングシステムを通じてMLB進出に挑戦したが、挫折したことがある。いつのまにか30代になったキム・グァンヒョンの立場としては、手術から球威を回復した今が最後のアメリカ挑戦になると考えているはずだ。
彼は今シーズン、31試合190.1イニングを消化しながら17勝6敗、防御率2.51を記録した。SKが海外進出と関連して曖昧な態度を見せると、プレミア12期間中にメディアを通して自分の意思を明かした。
しかしその後、韓国内だけでなく、日本メディアもキム・グァンヒョンの動向を注視し始めた。台湾戦の不振も、キム・グァンヒョンに心理的な負担があったからではないかという声まであった。
それについて本人は、「自分で考えても“トラブルメーカー”になったようだ」と振り返った。
以下、キム・グァンヒョンとの一問一答。
◇
―メジャーリーグ進出の意思を明らかにした。
韓国に帰ってきた。これから球団と相談する。球団が発表したように、20日前後に何か発表があるのではないかと思う。しっかりと話をするしかないようだ。
―球団とミーティングの約束をしたのか。
今日家に移動して、団長からの連絡を待つ。
―自らを「トラブルメーカー」とした。
今日も監督、主将よりも自分に記者たちが集まっているようだ。トラブルメーカーという言葉が合っているようだ。球団としっかり相談して、お伝えする。
―日韓戦に出場しなかったが、今大会の感想は?
残念だった。勝てれば良かったが、負けてしまい、チームとしても個人としても残念だ。(日本戦に)出場していたらと言ったが、体が大変だった。
今後、野球をしながら体力管理が重要であることをさらに実感した。来年は多くのイニングを消化してもシーズン終了後、体力が落ちないようにトレーニングを強化する。
―オリンピックでは日本を超えなければならないが、残り8カ月余りで補完しなければならない点は?
多くの方々が指摘してくれたことが、明らかになったようだ。良い若い選手がたくさん出なければならない。
日本も体力的に強い若い選手がたくさん出ていた。一方、私たちはベテランが多く出場した。ベテランがまず頑張らなければならない。“北京キッズ”(に限らず)、来年には“東京キッズ”が出現して、良い選手が出てくるように導いていかなければならない。
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