韓国フィギュア界を代表する男女の看板スターが揃ってグランプリシリーズ第4戦に出場する。
女子シングルのユ・ヨンと男子シングルのチャ・ジュンファンが、11月8日(日本時間)から中国・重慶で行われるISUグランプリシリーズ第4戦のカップ・オブ・チャイナに挑む。
本来はチャ・ジュンファンだけが今大会の出場権を持っていたが、ユ・ヨンが先月末のスケートカナダで銅メダルを獲得するサプライズもあって、追加で出場権を得た。
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ユ・ヨンはトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を引っ提げて、シニア大会デビュー年にグランプリファイナル進出を狙う。
この数年間、ロシアと日本を中心に広がってきた高難度ジャンプの流れの中、シニア・デビューを控えていたユ・ヨンは昨年、浜田美栄コーチと組んでトリプルアクセル練習に集中した。
軟着陸のための切り札は、第一関門から通じた。スケートカナダのショートプログラムで韓国女子シングル選手として初めてトリプルアクセルを成功したユ・ヨンは、これをもとに世間の予想を覆して表彰台に上がった。
ロシア、日本、カナダ、アメリカなどフィギュア強国のエース級スケーターたちが大勢出場し、「死の組」といわれるほどの大会で上げた成果であるため、ユ・ヨンとしては大きな自信を得るきっかけとなった。
ファイナリストに名を連ねるためには、今大会で銀メダル以上の成果を出さなければならない。スケートカナダ時よりも組み合わせが容易なだけに可能性は開かれている。
昨年にシニア・デビューしたアンナ・シェルバコワ(ロシア)が4回転ルッツを成功させるかがカギだ。2019欧州選手権女子シングル・チャンピオンのソフィア・サモドゥロワ(ロシア)も、最近は成績が乱高下しているが、警戒すべき対象だろう。
ユ・ヨンは今大会を通じて、2009年のキム・ヨナ以来10年ぶりのファイナル進出を狙う。ユ・ヨンは「ファイナル進出やメダル獲得といった大きな目標よりも、自分にできる最大値を見せることが一番満足できると思う」と、クリーンな演技を予告している。
チャ・ジュンファンは前大会不振を挽回する番だ。