韓国Vリーグ女子の試合で、珍記録が生まれた。
セッターが初めて1試合に二桁得点を記録した。主人公は、現代建設ヒルステートのセッター、イ・ダヨン(23)だ。
韓国代表として女子バレーW杯にも出場した選手で、同じく韓国代表イ・ジェヨンとともに“美人姉妹”と呼ばれる人気選手だ。
イ・ダヨンは去る11月3日、水原(スウォン)体育館で開かれたIBK企業銀行アルトスとの試合で、10得点を記録した。まるでアタッカーのようなイ・ダヨンの活躍で、現代建設はセットスコア3-1(19-25、27-25、25-12、25-17)の逆転勝ちを収めた。
Vリーグ女子でセッターが1試合に二桁得点を記録したのは、イ・ダヨンが初めてだ。これまでキム・サニ(3回)など4人の選手が9点を記録したのが最多得点だった。男子では、ファン・ドンイルの12得点がセッターの最多得点記録だ。
イ・ダヨンは試合後、「(10得点は)思ってもみなかった」と目を丸くした。彼女はこの日の試合で、攻撃とブロックでそれぞれ4得点をあげ、サービスエースで2得点を加えて二桁得点を完成させた。
チームメイトと司令塔も、イ・ダヨンの10得点を高く評価した。
センターのヤン・ヒョジンは「私たちはアタッカーが6人いたのと同じだ。相手の立場としては、新たな攻撃の選手が現れたのだからイライラするしかない」と笑った。
セッター出身の現代建設イ・ドヒ監督は「私にはできなかった。イ・ダヨンだからできた。良い選手は、ますます発展していく。イ・ダヨンの成長は、私たちのチームと韓国代表チームにとても望ましいこと」と述べた。
イ・ダヨンは10月31日に行われた韓国道路公社ハイパスとの試合で、第2セット中盤に指を負傷した。ネットの上に手を伸ばしたとき、攻撃しようとしていた相手選手の腕に指をぶつかった。
イ・ダヨンは負傷直後こそ痛みを訴えたが、第3セットまでチームを率いて勝利に貢献した。精密検査の結果、靭帯などに問題がないことが確認され、11月3日の試合でも先発出場した。
負傷の影響は、少し残っているようだ。
イ・ダヨンは「怪我に少し鋭敏で、指も気になるほうだ。以前は怪我を心配して、試合に集中できなかったこともあった。それでも今日は上手くできたし、これからも大丈夫そうだ」と伝えた。
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