フランス・リーグに軟着陸したファン・ウィジョ(ジロンダン・ボルドー)を見つめる司令塔の表情は満足げだ。
ボルドーは11月3日(日本時間)、ホームで行われた2019-2020リーグ・アン第12節ナント戦で2-0の勝利を飾った。
この日、チームは“ファン・ウィジョの日”として、韓国語が併記されたユニフォームを着てプレー。そのファン・ウィジョが1得点1アシストの活躍を見せて勝利を手にした。
チームはシーズン5勝(3分4敗)目を上げ、勝ち点18で6位に躍り出た。
この日、サイドにポジショニングして先発出場したファン・ウィジョは、ボルドーの攻撃戦術の核心だった。
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前半37分、ファン・ウィジョがワンテンポ早く出した感覚的なパスがゴールにつながって先制ゴールをアシストし、シーズン2回目のアシストを記録。以降も活発に動いてスペースを創出したファン・ウィジョは後半1分、ゴールも決めた。
ペナルティーボックスの外から放った右足シュートが、完璧な軌跡でナントのゴールネットを揺らした。
10月6日のトゥールーズ戦以来、今季3点目もミドルシュートだった。
最前線のストライカーとして主にプレーしてきたファン・ウィジョには馴染みの薄い位置だが、ついに得点に成功し、慣れないポジションでも完璧に適応したことをアピールした。
シーズン前からファン・ウィジョのマルチポジション起用を一貫して推し進めてきた司令塔のパウロ・ソウザ監督にとっては、何よりうれしいニュースだ。
試合終了後、パウロ・ソウザ監督は「ファン・ウィジョはボールコントロール、パス、シュートなど、すべての面で技術的に優れた選手だ。自分の役割をよく理解しているし、チームメンバーと活発にコミュニケーションを取っている。試合を重ねながら良い決定力を見せており、フィジカル的にも発展している」と絶賛した。
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