そんな関心と視線がソ・ジョンウォン監督の心の重荷になっていた。彼は「水原三星の場合、どのくらいを期待するという目線の高さがある。私たちは常に勝たなければならず、それが難しかった」と打ち明けた。
ソ・ジョンウォン監督にとっては、チームを率いた6年のなかで今シーズンが最も物足りなさが大きかった。ACLと韓国FAカップのいずれも準決勝に進出し、優勝のチャンスを掴んでいた。しかし苦労して辿りついた優勝のチャンスは、決勝進出前に挫折してしまった。ソ・ジョンウォン監督は、結果論になるが、クラブのサポートがもう少しあれば結果も変わっていたと悔しさを伝えた。
水原三星は今シーズン、3大会を並行することになり、夏の移籍市場でハン・ウィグォン、エルヴィス・サリッチ、パク・ジョンウらを迎え入れるなど、補強に気を使った。しかし安定したチーム力でアジアの頂点に立つには不足があった。
ソ・ジョンウォン監督は「私たちのチームは今シーズン51試合を戦った。今ある資源だけを使って、チームを作らなければならない状況だった。(選手補強などの)援助があれば、結果は変わっていたと思う。試合数が多く、選手たちが疲労して怪我で離脱していくなかでも、ずっと同じ選手だけでプレーする状況が生じた。試合のパフォーマンスに影響が出ざるを得なかった。監督としての言い訳といえるが、スケジュールによる選手たちの体力低下が悔しさとして残る」と述べた。