“フリーロール”として出場したイ・ガンイン、やはり最も似合うポジションだ

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“韓国サッカーの至宝”イ・ガンイン(18・バレンシア)に似合うのは、やはり「フリーロール」だ。

バレンシアのイ・ガンインは10月31日(日本時間)、スペインのエスタディオ・デ・メスタージャで行われたセビージャとのラ・リーガ第11節に先発出場し、69分を消化した。

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前節を退場の懲戒で欠場したイ・ガンインは、先発メンバーに名を連ねると、十分な存在感を示してアルベルト・セラーデス監督にアピールした。

この日イ・ガンインは、マキシ・ゴメスとともに4-4-2のツートップとして出場した。ポジション上はツートップだが、イ・ガンインはフリーロール、あるいはセカンドトップといった役割だった。

最前線と2列目を自由に行き来して攻撃を導く立場だった。活躍もした。イ・ガンインは独特の細かい技術とドリブルで、セビージャ守備陣を脅かし続けた。

イ・ガンインは前半12分、ペナルティボックス左サイドからバック4人の間を足技で突破すると、クロスを上げようとしてCKを得た。前半19分には右サイドからのクロスを右足ボレーしたが、わずかに枠を外れて得点に至らなかった。

後半2分、イ・ガンインは決定的チャンスを作った。中央を突破すると、相手DFの裏をつくスルーパスをゴメスに送った。ゴメスのシュートはGKに止められたが、イ・ガンインの創造性が光った場面だった。

イ・ガンインは去る5~6月にポーランドで行われたU-20ワールドカップで、U-20韓国代表のフリーロールとしてプレーし、大会MVPに相当するゴールデンボールを受賞した。

当時チョン・ジョンヨン監督は、イ・ガンインの能力を最大化するために、彼をフリーロールとして自由に動く役割を任せた。相対的に守備は劣るが、攻撃的な才能が高いため、長身FWオ・セフンの後ろでプレーさせた。

イ・ガンイン自身も最も得意なポジションで才能を十分に発揮し、U-20韓国代表を準優勝へと導き、最優秀選手賞を受賞した。個人とチームにとって“ウィン・ウィンな選択”だったわけだ。

しかしバレンシアでのイ・ガンインは、ほとんどがサイドか中央MFとしての出場だった。サイドではスピードが、中央では守備で弱点を表わし、多くの出場機会を得られなかった。セラーデス監督は今回の試合を通じて、イ・ガンイン活用術の新たなヒントを見つけたことだろう。

セビージャは第10節まで勝ち点19、リーグ5位だった強いチームだ。イ・ガンインの能力がセビージャにも通用しただけに、セラーデス監督が今後も同じようにイ・ガンインを起用する可能性がある。

まさにイ・ガンインにとっては、分岐点になるような試合だった。

イ・ガンインは後半24分、ルベン・ソブリノと交代してベンチに下がった。バレンシアは前半ロスタイム、ルーカス・オカンポスに先制ゴールを許したが、後半36分にセットプレーからルベン・ソブリノが同点ゴールを決め、1-1で引き分けた。

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