20歳の韓国サッカー選手が“早期入隊”を希望…U-20W杯準優勝メンバーがなぜ?

2019年10月28日 サッカー #兵役
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韓国のプロサッカー選手が20歳で、自ら入隊を希望するケースは多くない。

所属チームのポジション争いで押されている選手は定着した後に入隊したいと考えるし、逆に若くから主力としてプレーする選手もさらに成長した後、兵役問題を解決しようとするからだ。

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そんななか早期に入隊を決め、予想を覆す歩みを見せた選手がいる。Kリーグ水原三星のFWチョン・セジン(20)だ。

チョン・セジンは、国軍体育部隊が10月25日に発表した2020年度1次選手選抜の書類合格者51人に名を連ねた。チョン・セジンと同じく、5月にポーランドで開かれたU-20ワールドカップで韓国を準優勝に導いたオ・セフン(牙山ムグンファ)も合格者に含まれた。

チョン・セジンは10月28日、本紙『スポーツソウル』のインタビューに応じた。

彼は「兵役は義務だ。まだ最終的な決定がされたわけではないが、入隊するとなると緊張するし、大変だ。でも若い年齢で入隊することは、サッカー人生に肯定的に作用すると思う」と述べた。

チョン・セジンが早期入隊を選択した理由は、さらに多くの出場機会を得ようとする熱望からだ。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)チョン・セジン

兵役義務があるサッカー選手の“受け皿”といえる尚州尚武FCにも、来シーズンから22歳以下選手の義務出場規定が適用される。そのため尚武は今回の選手選抜から、22歳以下の選手を選ぶ。

チョン・セジンは「尚武も来シーズンからU-22クォーターが始まる。(多くの経験を積むことができる)本当に良い機会だと思った」とし、「周囲からの勧誘も多かった。先輩たちも若いうちに軍隊に行ってきたらいいと話していた。試合に出場しながら成長できる、絶好の機会が生じた」と述べた。

チョン・セジンとオ・セフンは、大きなアクシデントがない限り、12月初めに発表される最終合格者に含まれる可能性が非常に高い。2人が来季、尚州尚武FCのユニホームを着ることになれば、22歳以下選手の義務出場規定に基づいて、毎試合18人の選手名簿に名前を上げることができる。

彼は兵役の利点とは別に、オリンピック出場への強い意思も明らかにした。

チョン・セジンは「出場可能な年齢の選手であれば、誰でもオリンピックの夢を見て期待する。オリンピックに行くためには、所属チームでの活躍も重要であり、コーチングスタッフのスタイルを求めていくことも重要だ。競争を勝ち抜くことができれば、オリンピックに行くことができるはず」と話した。

チョン・セジンはU-20ワールドカップ直後、足の甲の疲労骨折のため、2カ月間の治療とリハビリのためにピッチを離れた。上昇気流に乗ることができる良いタイミングで負傷したことは、残念でならない

彼は「もっと良い姿を見せるべきだったのに、怪我のために残念だった。それでもたくさん考えて成長できる時間だった」と振り返った。

チョン・セジンは韓国FAカップ優勝を決めて、今シーズンをハッピーエンドで締めくくりたいと願っている。

彼は「今シーズンはファンに申し訳ない気持ちが大きい。リーグ上位にいけなかったし、ファンは競技力に対する物足りなさが大きいだろう。FAカップ優勝でファンにプレゼントをしたい」と伝えた。

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