「サッカーではなく格闘技だった」北朝鮮戦にフル出場した韓国代表の証言【独占インタビュー】

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北朝鮮駐在のスウェーデン大使がSNSを通じて公開したシーンだ。

キム・ムンファンは「(ファン・)インボムが顔をぶつけられた。選手たちがみんな押しかけて、乱闘になりそうな状況になった」とし、「僕たちはそこまでラフにしなかった。競り合うときにぶつかるだけだった。審判が試合を上手く運営しなかったというが、それは正しい。北朝鮮選手たちにもっと早くカードを与えていたら、試合がこれほど険悪にならなかったはずだ」と、残念な思いを伝えた。パウロ・ベント監督が指摘するように、審判の判定に問題があったと思われる。

現地から伝えられた情報によると、キム・ムンファンは1本の決定的なシュートを記録したが、ゴールキーパーに防がれたという。

キム・ムンファンは「勝つためにたくさん攻撃した。(ファン・)ヒチャンが突破した後、僕にパスを渡した。ボールを受けてシュートを放ち、入ったと思ったが、ゴールキーパーに弾かれてCKになった。決めなくてはならなかったのに、本当に惜しかった。ホテルに帰っても、ずっと考えた」と悔しがった。

右サイドバックのキム・ムンファンは、北朝鮮のエースであるハン・グァンソンをずっとマークしていた。ハン・グァンソンはイタリアの名門ユベントスに所属する有望株だ。

キム・ムンファンは「技術的にはまともな選手だったようだ」と高い評価を下しながらも、「その選手も悪口が多かったよ。他の北朝鮮選手たちと違いはなかった。僕はマークマンだったから、ハン・グァンソンとたくさん戦った」と、彼との接触が多かったと伝えた。

(写真提供=韓国サッカー協会)ハン・グァンソン(赤)をマークするキム・ムンファン(白15番)

この日の試合でもう一つの難しかった点は、人工芝だった。韓国選手たちのほとんどが慣れない環境でプレーした。

キム・ムンファンは「試合前日に人工芝に慣れようとした。大学時代以降、人工芝でプレーしたことがなかったので、たくさん心配した。でも懸念していたよりは、芝の状態が悪くなかった。ターンする動作が難しかったが、全体的にはプレーに影響はなかったと思う」と述べた。

期待した勝ち点3を得ることはできなかったが、それでも格闘技のようだった試合で負傷者が出なかったのは、不幸中の幸いだった。

キム・ムンファンは「結果は残念だったが、サッカーらしくない試合で怪我した選手がいなかったことが幸いだ。次に対戦したら必ず勝ちたい。韓国で行われる試合では、絶対に勝ち点3を得たい」と、覚悟を明らかにした。

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