史上初の“自発的な”無観客試合…北朝鮮は韓国に敗れるのが怖かったのか

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それでも推測をしてみると、北朝鮮は2年前の女子アジアカップ予選とは異なり、韓国取材陣の訪朝を拒み、巨額の中継権料も後に回してTV中継を行わないなど、今回の南北対決を外部に知られたくない意思が強かった。

特に平壌に支局を置いたAP通信のような第3国の取材陣さえ拒否したということは、事実上の“非公開試合”を望んでいたと解釈することができる。

北朝鮮では、スポーツもひとつのプロパガンタのツールになる場合がある。そのため内容や結果が良くないと予想される試合は録画放送をしたり、公開しなかったりする。

去る9月に平壌で行われたワールドカップ予選の場合、北朝鮮は通算成績で劣勢だったレバノンに勝利した。そのためか北朝鮮は試合翌日、レバノン戦を朝鮮中央TVで放送した。

FIFAランキング37位の韓国と113位の北朝鮮は、客観的な戦力に大きな差がある。もちろん平壌遠征という未知の部分はあったが、ほとんどのサッカー専門家は韓国優勢と見ていた。

(写真提供=AFC)

北朝鮮も敗北の恐怖が上回ったと予想できる。ここ10年間、金日成競技場で行われた10回のAマッチ(8勝2分)で、一度も負けていないことも影響したかもしれない。

何よりも相手が韓国だ。北朝鮮としては、ホームの利点を捨てることになったとしても、韓国に苦戦する姿を北朝鮮人民に見せることは難しかったのだろう。

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