CLデビュー、スペイン初ゴール…イ・ガンインの10月のミッションはW杯予選デビューだ

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しっかりと一段階ずつ、着実に前進している。

サッカー韓国代表のなかでも存在感を徐々に示しているイ・ガンイン(18・バレンシア)の10月のミッションは、ワールドカップ予選デビューだ。

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パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表は、10月10日に韓国・華城(ファソン)でスリランカと、10月15日には平壌(ピョンヤン)で北朝鮮と、カタールW杯アジア2次予選の第2~3戦を行う。

9月の招集で代表デビューを果たしたイ・ガンインは、今回の招集でワールドカップ予選デビューを狙う。

“韓国サッカーの未来”として注目されているイ・ガンインは、去る3月にA代表に初めて招集された。欧州の舞台でプレーする有望株の代表初招集に、多くのサッカーファンが注目した。

イ・ガンインの最初のインタビュー時には、ワールドカップを彷彿とさせるほど取材が熱気を帯びた。しかし3月のコロンビア、ボリビアと対戦した親善試合で、イ・ガンインの姿を見ることはできなかった。

ベント監督のイ・ガンインに対する“疑問符”は、6月にポーランドで開かれたU-20ワールドカップを通じて、“感嘆符”に変わった。イ・ガンインはそこでU-20韓国代表を決勝進出に導く、大活躍を繰り広げた。大会MVPに贈られるゴールデンボールを受賞しながら、自らの能力を全世界に知らせた。

ベント監督は9月の招集メンバーを発表した際、イ・ガンインについて「本当に能力があって技術力の優れた選手」と高く評価した。そしてトルコで行われたジョージアとの親善試合に先発出場させるなど、イ・ガンインに対する期待感を見せた。

去る9月は、イ・ガンインが多くのことを成し遂げた月となった。

(写真提供=韓国サッカー協会)イ・ガンイン

9月18日に行われたチェルシー(イングランド)とのグループリーグ第1戦を通じて、韓国人最年少となるチャンピオンズリーグ(CL)本選デビューを果たした。さらに9月26日のヘタフェとの試合では、ラ・リーガ初ゴールを記録しながら、バレンシアの外国人最年少得点記録まで塗り替えた。

所属チームだけでなく、韓国代表でも意味のある記録を作った。ジョージアとの親善試合に出場したことで、最年少代表デビュー記録の歴代7番目(18歳203日)を打ち立てた。

とはいえ、親善試合とワールドカップ予選では、試合の重みが違う。

1試合1試合が決勝戦のように行われるワールドカップ予選の場合、ほとんどのチームがベストメンバーを試合に出場させる。つまりワールドカップ予選に出場するということは、チームの主力選手であることを証明するということだ。

それを踏まえると、ホームで行われるスリランカ戦は、イ・ガンインのワールドカップ予選デビューに適した舞台といえよう。すでに予選で2連勝している北朝鮮とは異なり、FIFAランキング202位のスリランカとの対戦は、負担がやや少ない。ワールドカップ予選の経験が少ない若手選手の投入も、十分に検討しうる試合だ。

ベント監督は今回のメンバー発表の記者会見で、10月のAマッチ2連戦でもイ・ガンインを積極的に起用する意思を明らかにした。

彼は「イ・ガンインが持つ能力については周知の通りだ。とても技術が高く、発展する可能性が無限である」とし、「代表チームで一緒に過ごす時間に、成長できるよう助けるべきだ。10月にある程度の機会を与えるかどうかについては、今後検討するだろう」と明らかにした。

ただイ・ガンインがワールドカップ予選に出場するためには、招集後のトレーニングを通じて、激しい2列目のポジション争いを勝ち抜かなければならない。

10月の招集メンバーを見ると、まずナム・テヒ(アル・サッド)が負傷から回復して11カ月ぶりに代表復帰する。またイ・ジェソン(キール)、クォン・チャンフン(フライブルク)、ファン・インボム(バンクーバー)、イ・ドンギョン(蔚山)などがおり、ポジション争いは文字通り激戦区だ。

“末っ子”イ・ガンインがスリランカ戦でワールドカップ予選デビューを果たすことになれば、今後の代表チーム内のポジション争いにも大きな変化が生じると思われる。

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