イム・ウンス(16・シンヒョン高校)、キム・イェリム(16・スリ高校)、ユ・ヨン(15・クァチョン中学)がシニアデビューを控えたなかで、イ・ヘインと同い年のウィ・ソヨンとチ・ソヨン(いずれもトジャン中学)はもちろん、13歳のパク・ヨンジョン(ハゲ中学)の4人まで頭角を表し、先輩たちの後を追っている。
ジュニアGP第1戦フランス大会ではウィ・ソヨンが、第2戦アメリカ大会ではパク・ヨンジョンがそれぞれ銀メダルを獲得した。チ・ソヨンも第2戦で4位入賞など、今シーズンは次から次へと活躍が伝えられている。
しかし、その中でもイ・ヘインが頭ひとつ飛び抜けているという評価に異論を唱える専門家はいない。
昨シーズン、デビュー戦となったジュニアGP第6戦で銅メダルを獲得したときはサプライズに過ぎなかったが、この1年での急成長は予想を上回る勢いだという。
ピョン・ソンジンISUテクニカルスペシャリストは、「キム・ヨナが世界で活躍できたのは“正確さ”があったからだ。彼女のスケーティングやジャンプの正しいフォームは審判に高評価されやすく、他の選手よりも目立っていた」と述べた。
さらに、「イ・ヘインはこの点でもキム・ヨナと似ている。2大会で優勝した今シーズン、GPファイナルでも頂点に輝けば、彼女が真の“キム・ヨナの後継者”になったと認めるべきだ」と、14歳の新星に期待を寄せている。
キム・ヨナは2005年のジュニアGPで2度金メダルに輝くと、ファイナルでも優勝し、一挙にその名を世界へとどろかせた。偉大な先代の後を追うべく、イ・ヘインも2カ月半後に待ち受けるトリノでのジュニアGPファイナルへ臨む。