メッツ戦で“復調”見せたリュ・ヒョンジン。ドジャースはプレーオフへ課題残す?

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9月15日に行われたロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・メッツの試合は、ドジャースに良いニュースと悪いニュースを同時にもたらした。

まず、良いニュースはリュ・ヒョンジンの復調だ。

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現地のマスコミは、7イニングを投げ2被安打、6奪三振、無失点というリュ・ヒョンジンの好投を大きく取り上げ、「Back on Track(再び軌道に戻る)」という表現を使った。これはリュ・ヒョンジンが直近4試合連続の不振を払拭し、8月12日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で勝利した以前の状態に戻ったことを意味している。

スポーツネットLAの解説者であるオーレル・ハーシュハイザーは、彼の好投について「ストレートとチェンジアップの使い分けが、シーズン序盤の4カ月半の間に見せてくれていたピッチングのままであった。残りのレギュラーシーズンの試合とプレーオフでも、同じような投球が見られることを願う」と期待した。

リュ・ヒョンジンの好調が維持されれば、ドジャースのワールドシリーズ奪還も十分に見えてくる。

しかし悪いニュースは、課題が2つ残ったという点だ。

1つはメッツのエースであるジェイコブ・デグロムの前に、7イニング3安打、8三振、無得点に終わったこと。もう1つは、スコアレスの状況で迎えた8回裏に投手交代をした瞬間、満塁から2塁打を放たれ0-3で敗れたことだ。

ドジャースはすでに、7年連続ナショナル・リーグ西地区優勝を確定している。残りのレギュラーシーズンの試合は、プレーオフへ向けた準備期間となる。

メッツとの3連戦では、先発ローテーションをクレイトン・カーショウ、リュ・ヒョンジン、ウォーカー・ビューラーの順で組んだ。もしディビジョン・シリーズが今すぐ行われるのであれば、先発ローテーションはこの3人だろう。ベテラン左腕のリッチ・ヒルも復帰したが、先発4番手はまだ不透明な状態だ。

今回の3連戦は双方が先発ビッグ3をぶつけたこともあり、格別な意味を持つ。メッツの先発ローテーションは、ノア・シンダーガード、ジェイコブ・デグロム、ザック・ウィーラーの順だった。メッツは現在ワイルドカード争いを繰り広げており、ディビジョン・シリーズで再戦する可能性も残されている。

直近3試合で3敗、防御率6.07と振るわなかったカーショウも、リュ・ヒョンジン同様にスランプを脱した。

3連戦の第1戦で登板したカーショウは、6.1イニングを4被安打、3与四球、5奪三振、2失点で切り抜け、チームを9-2の勝利に導いた。カーショウの勝利投手は、8月21日にトロント・ブルージェイズとのインターリーグ(交流試合)で勝利して以来であった。

リュ・ヒョンジンはカーショウよりも優れたピッチングで、復調を見せつけた。特に、昨季サイ・ヤング賞受賞者のデグロムと熾烈な投手戦を繰り広げ、7回に降板するまではスコアボードに0の列を並べた。

リュ・ヒョンジン

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はリュ・ヒョンジンの登板日、「私たちは毎日テストをしている。メッツの優れたビッグ3との対決は、これ以上ない良いテストだった」と述べた。事実、この期間はプレーオフにエントリーする25人の選考も兼ねている。

ドジャースには優れた野手が多く在籍するが、投手と捕手の組み合わせに悩まされている。ロバーツ監督は、3連戦で異なる3人のキャッチャーを起用した。カーショウとはオースティン・バーンズ、リュ・ヒョンジンはラッセル・マーティン、ウィーラーは若手のウィル・スミスとバッテリーを組んだ。

メジャーリーグ最速球を駆使するノア・シンダーガードが、最近まで組んでいたウィルソン・ラモスとのコンビを変えてほしいと要求したことが報じられたように、バッテリーの相性はとても重要だ。“コリアン特急”パク・チャンホが、ドジャース時代にチャド・クルーターのみとバッテリーを組んだのも、こうした背景がある。

リュ・ヒョンジンは、メッツ戦でマーティンとバッテリーを組んだことで復調ぶりを見せた。それまで、ブルペンでの投げ込みやビデオ分析など、努力を徹底したことも要因だが、息の合ったマーティンとバッテリーを組めたことが大きいだろう。

それは記録が証明しており、マーティンと組んだ19試合では防御率1.60を記録した。しかし、若手のスミスと組んだ場合には5試合の防御率が5.81にまで落ち込んでいる。

ロバーツ監督には、捕手陣のエントリーを3人と2人のどちらにするか、プレーオフに向けて選択を迫られている。

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