3試合連続KOのリュ・ヒョンジン…“伝家の宝刀”チェンジアップを失う

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問題点は明らかだ。最高の武器が威力を失った。

魔法のように落ちたチェンジアップが平凡な軌道を描いたり、ストライクゾーンから大きく外れたりする。相手はそこを徹底的に攻略する。

悪夢のようなシーズン終盤を送っているリュ・ヒョンジン(ロサンゼルス・ドジャース)だ。

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リュ・ヒョンジンは9月5日(日本時間)、米カリフォルニア州のドジャー・スタジアムで行われたコロラド・ロッキーズとのホームゲームに先発登板し、93球を投げ、4.1イニング、6被安打、5奪三振、4与四球、3失点した。

先発勝利までアウトカウント2つを残して降板し、試合前に2.35だった防御率は2.45にまで上がった。8月12日まで防御率1.45を記録していたが、わずか4試合で1点ほども上昇した。

試合内容もここ数試合と似ていた。相手打者2巡目から、急激に不安定になった。3回まで失点しなかったが、4回表に2点を失い、5回表にはヒット3本を許してマウンドを降りた。

リュ・ヒョンジンが3試合連続5イニング以下で終わったのは、リハビリシーズンだった2017年9月以来、2年ぶりだ。メジャーリーグに進出した2013年から2014年までの2年間は、一度も3試合を通じて不振という経験はなかった。

リュ・ヒョンジン特有の3つの球種を絶妙に混ぜる投球が、威力を失った。昨年からリュ・ヒョンジンは、直球とカットファストボール、そしてチェンジアップを上手に駆使して相手を圧倒した。

特に右打者にはその3つの球種を前面に出して、ストライクゾーンの外側を支配した。同じ腕の高さから真っ直ぐに来る直球と、右打者の手前に曲がって入ってくるカットファストボール、外に落ちるチェンジアップは難攻不落だった。

しかし最近になって、チェンジアップが機能していない。直球のように入りながら、瞬間的に停止したように軌跡が変わるチェンジアップが、ただの遅い直球のように変化しない。

同日のロッキーズ戦を解説したスポーツネットLAの解説者オーレル・ハーシュハイザーも「チェンジアップ投手のリュ・ヒョンジンのチェンジアップが以前と大きく変わった。チェンジアップが真っ直ぐ(Straightly)形成されている」と分析した。

チェンジアップが威力を失ったことで、リュ・ヒョンジンを相手にする打者は、チェンジアップを愚直に待つ。特に右打者は、チェンジアップにフォーカスを合わせて打席に立っている。

ロッキーズのドリュー・ブテラは4回表、2死2塁でリュ・ヒョンジンのチェンジアップを攻略してレフト前ヒットを放った。代打ジョシュ・フエンテスも、チェンジアップを狙い撃ちしていた。5回表にはノーラン・アレナドがリュ・ヒョンジンのチェンジアップとカットファストボールを着実にカットし、9球の勝負を繰り広げてセンター前ヒットを放った。

以前まではチェンジアップで空振りを奪ったり、内野ゴロに討ち取ったりしていたが、最近のリュ・ヒョンジンのチェンジアップは簡単にバットにとらえられるか、ストライクゾーンから大きく外れる。

結局リュ・ヒョンジンは、ノーラン・アレナドの次の打者イアン・デズモンドにもヒットを打たれ、この日の投球を終えた。

リュ・ヒョンジンも何が問題なのかを知っている。だから1回表には、直球とカットファストボールに球種を制限した。そして次のイニングからはカーブの割合を増やした。

しかしチェンジアップを完全に封印することはできない。100マイルを投げる速球投手ではない彼に、オフスピードピッチを禁止させることは、死刑宣告に他ならない。

本人もそれを知っているため、投球のバランスを見つけようと絶えず努力している。異例なことに先発登板前にブルペンピッチングを消化したし、この日の試合でもバランスに神経を使っているようだった。2回表にマウンド上で倒れたのも、腕が遅れるのを防ぐために、下半身に力を大きく乗せたからだ。

悪夢から脱出できずにいるリュ・ヒョンジンだが、ナショナルリーグのサイ・ヤング賞も非常に厳しくなった。防御率1位に赤信号が灯り、イニング、奪三振、最多勝などの部門でもライバルに大きく押されている。

事実上のポストシーズン進出を決めたドジャースが主軸選手の管理に入ったなかで、リュ・ヒョンジンも10月にウエイトを置く可能性が高い。次の先発登板日も未定だ。

サイ・ヤング賞に未練を持つよりは、ポストシーズンのような大きな舞台で最高の姿を取り戻すことに焦点を合わせなければならない。そのためにはチェンジアップの復活が不可欠だ。

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