「東京五輪でメダルを」全米女子オープンを制したイ・ジョンウンの新たな抱負

2019年09月05日 ゴルフ #東京五輪
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“ホットシックス”イ・ジョンウンが、また涙を見せた。3カ月も経った当時の映像を見るだけでも、感動が沸き上がるようだった。

それとともに「オリンピックという新しい夢のために、どの年よりも厳しい冬を過ごす」と、新たな抱負を明らかにした。

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今年6月に米国女子ツアーのメジャー大会「全米女子オープン」で優勝したイ・ジョンウンが9月4日、その優勝トロフィーを手に韓国を訪れた。アメリカゴルフ協会(USGA)が全米女子オープンの優勝トロフィーツアーを海外で行ったのは、今回が初めてだ。

イ・ジョンウンは同日、ソウル小公洞のロッテホテルで開かれた第74回全米女子オープン優勝トロフィーツアーのイベントに参加し、「UGSAが史上初めて海外で開催するトロフィーツアーを今年韓国で開催することになった。全米女子オープンは参加するだけでも光栄だが、優勝までできて胸がいっぱいだ」と感想を話した。

優勝シーンが収められたハイライト映像を見ながら、目頭を熱くしたイ・ジョンウンは、「(優勝してから)3カ月が過ぎて忘れていたが、また見ると自分が本当にかっこいい。当時の感動が残っているようで、また涙が出る」と恥ずかしそうに笑った。

昨年末までは、アメリカに進出するかどうかを悩んでいた。

イ・ジョンウンは「クォリファイングスクールを通過したが、誰とどのようにツアーを回るか、何も知らない状態だった。アメリカという舞台で、はたして自分が通用するかという疑問も大きかった」と説明した。

しかし、いざアメリカに行くと順調に適応し、全米女子オープン優勝まで手にした。彼女は「韓国で良い成績を出したときは、優勝の気分を満喫していなかった。子供の頃からあまりに激しい競争に追いやられ、余裕を持つことが難しい環境が原因だった。優勝当時の涙は、そんな過程が一度に思い返されて出てきた」と説明した。 
前日に発表された世界ランキングで、自己最高の4位まで上がった。韓国人選手のランキングでは、世界ランキング1位のコ・ジンヨン、2位パク・ソンヒョンに続く第3位だ。このままいけば、最大4人まで出場できる2020年東京五輪の韓国代表に選ばれる。

イ・ジョンウンは「オリンピック出場は目標になかった。まわりの人は言ってくれたが、ピンとこなかった」と明かした。しかし「エビアン選手権で予選落ちして、1週間に何をするかと悩んで、スイスのオリンピック博物館に行った。展示物を見学しながら“オリンピックに出てメダルを取れれば、ドキドキするだろう”と思った。新しい目標ができた」と語った。

また「今年の冬は、今までのトレーニングよりもさらに過酷に、厳しく自分を追い込む予定だ。目標を達成したい」と、貪欲な根性を見せた。

充実したルーキーシーズンを送り、事実上の新人賞も確定しているだけに、「英語がもっとうまくなりたい」と明るい希望も話した。自分の思いをありのまま伝えたいからだ。

彼女は「基本的なコミュニケーションはできるし、毎日ビデオ通話で英会話のレッスンを受けている。それでも難しい単語が出てきたり、コースで突発的な状況が生じたりしたときは、コミュニケーションに困難がある。新人賞を受賞できたら、英語でかっこよく感想を話したい」と語った。

相手を倒すだけの韓国的な情緒とは異なり、米国女子ツアーはゴルフ自体を尊重する文化だ。ルーキーシーズンを送りながら、「ゴルフを長くすることができると考えた。ゴルフ選手というのは幸せだ」と語った理由だ。

もちろん困難もある。移動距離がかなりあり、時差ボケすることもあるので、コンディション管理で困難を経験している。彼女は「3週間ほど休息とトレーニングを並行する予定だ。1週間は何もしないで休みたい。シーズン開幕戦に戻ることができるのであれば、筋力トレーニングをもっとする」と笑った。

イ・ジョンウンは「充実したルーキーシーズンを送っているが、下半期の残りの大会でまた優勝したい。韓国で行われるBMW女子選手権がその舞台だったら良いだろう」と、自国ファンの前で優勝したいという目標を明らかにした。

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