U-18侍ジャパンとの対戦あるか…韓国選手で最も注目される“17歳の逸材”とは

2019年09月05日 スポーツ一般 #野球
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まだまだ未完成だ。ボールも直球だけに近い。だからこそ期待が大きい。

第29回「WBSC U-18ベースボールワールドカップ」に出場する韓国選手で、最も大きな関心を集めているのは、徳寿高校のチャン・ジェヨン(17)だ。

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すでにメジャーリーグのスカウトたちも注目している。

チャン・ジェヨンは9月3日に行われた中国戦で、今大会初めてマウンドに上がった。投打を備えたチャン・ジェヨンがマウンドに立つと、スカウトたちは一斉にビデオやスピードガンを稼働させた。スカウトの誰もがチャン・ジェヨンの投手としての才能を高く評価している。

チャン・ジェヨンはその試合、4回裏から中継ぎとして登板し、2.1イニングを投げた。結果は2被安打、3奪三振、1与四球、2失点。4回と5回は無失点でしのいだが、6回に長打を許して失点した。最高球速は148キロだった。

チャン・ジェヨンは、キウム・ヒーローズのチャン・ジョンソク監督の息子だ。投手になったのは最近で、今大会前の正式登板イニングも計6.2イニングに過ぎない。今年初めに負傷のため投球を中止し、7月の全国高校野球選手権大会から再びマウンドに上がっている。

U-18W杯の中国戦で見せた投球は決してほめられたものではなく、目標としていた3イニングを消化することもできなかったが、チャン・ジェヨンには多くの時間が残っている。国内外のスカウトが注目しているのも、その部分だ。

(写真=WBSC公式サイト)チャン・ジェヨン

投手としては“初心者”に近いが、投球バランスと成長速度が格別だという評価を受けている。チャン・ジェヨンは7月に、最高球速153キロを記録したこともある。

とある球団スカウトは、「注目すべき投手だ。抜け球で140キロ後半が出るのを初めて見た。大胆な見通しかもしれないが、チャン・ジェヨンがきちんと投手に転向して専門的に訓練を受ければ、プロ入り後すぐに160キロを投げられるかもしれない」と予想した。

プロの監督たちにも、チャン・ジェヨンという名前は記憶に残っている。

野球韓国代表を率いるキム・ギョンムン監督は「投げる姿を何度か見たのだが、とてもバランスが良かった。すでにまともにボールを投げているという印象を受けた」と述べた。斗山ベアーズのキム・テヒョン監督は「高1の時に投げるところを見た。ボールもそうだし、腕のスイングが他の高校生とは違う。(父親である)チャン・ジョンソク監督がうらやましい」と笑った。

来年、ソウル圏1次指名の第1順位指名権を行使するキウム・ヒーローズも、当然チャン・ジェヨンに注目している。同スカウトチームのコ・ヒョンウク常務は「高校の選手は、1年後にどう変わるかわからない。それでも私たちがチャン・ジェヨンを見守るのは当然のこと」とし、「私たちの球団は優れた選手を中学時代からチェックしている。チャン・ジェヨンは今まで見てきた選手の中でも、成長速度と投球する姿が別格だ」と評価した。

2017年のイ・ジョンフをはじめとして、カン・ベクホ、チョン・ウヨンなど、韓国プロ野球で活躍する高卒選手が増えてきた。チャン・ジェヨンは2年後の2021年、韓国プロ野球界に大きな影響を与える選手となるかもしれない。

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